第1話
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「そんちゃな!!きょうあそべる?」
『うん!!あそぼ!!』
私とソンチャンは小さい頃から幼なじみ。幼稚園から高校生までずっと一緒。小さい頃は同性よりもソンチャンとずっと過ごしてきた印象がある。
だけど高校生になってから異変に気付いた。私はソンチャンが大好きなんだ。今まで好きとか分からなかったけど高校生になって段々気付き始めた。
ソンチャンが誰かに告白されてるのを見ると悲しくなるしソンチャンとずっと話してたいと思うようになった。
そしてずっと自分の気持ちが言えなくて気付いたらもう高校の卒業式まで終わってしまった。
大学はそれぞれ違う所に行くからもう会えない。
「ソンチャナ!今日も一緒に帰ろ!」
『うん!』
もう10年くらい一緒にいるものだから話すことも少ない。無言が続いて別れ道で「バイバイ」とだけ言うのもよくある事だ。それでも私は彼と一緒に帰ってるだけで幸せなんだ。
でも今日は最後だから自分の気持ちを言おうと決心した。振られるなんて百も承知。「好き」と言ったら逃げよう。
「ソンチャナ」『あなた』
『先に言って。』
「あのねソンチャン。もう大学が違う所になって会える日もほぼないから今日言うね。」
『え、う、うん。』
「私、高1の時からソンチャンが大好きだったの。異性として。」
『え。』
「それだけ。じゃ。またね!またカトクしてね!」
そう言って私はソンチャンに背を向け走ろうとした。
でも足が動かなかった。
なぜならソンチャンが私の手を握っていたから。
『なんで逃げるの?』
「いやだって、どうせ振られるし、、」
『えーい、勝手に決めつけられたら困るよ。僕があなたを好きな場合の時考えた?』
「え、ちょ、え。」
『はぁ、、俺が先に言いたかったけどな。まぁいいや。』
『あなた、俺もあなたを世界一愛してます。
あなたの自慢の彼氏になる自信があります。付き合ってください。』
全く予想してない事が起きた。ソンチャンが私のことを好きだなんて考えてもみなかった。そんな素振りなんてひとつもなかったのに。
「もちろん!!ソンチャンは既に自慢の幼馴染だよ!!」
『違う。自慢の''彼氏''にならないといけないの!』
「ㅋㅋ これからもよろしくね!!ソンチャン!」
数年後にはお互いカトクの名前を『嫁』「夫」に変更しているおふたりでした end