『…美味しそう』
あの後北斗くんを探してはいるけれど
美味しそうなものがたくさんありすぎて…
ついついそっちしか見れない…
トントン
『っ北斗く…ってえ?』
「やっほーあなたちゃん」
『樹くんっ!?』
田中「1人?」
『あ、や、北斗くんときてるんだけど…』
田中「なに、はぐれたの?」
『えへへ…笑』
田中「まぁ、今日が最終日らしいし混んでるから仕方ねぇか…」
『樹くんもお買い物?』
田中「そーそー、ちょっとね」
『それにしても、北斗くんいないなぁ…』
田中「女の子1人じゃ危ないし、一緒に探すよ」
『ありがとう!』
田中サイド
『っあ!北斗くん!』
松村「っ!あなた!…ってなんで樹がいんの」
田中「お前のお姫様を守ってやったんだよ」
めっちゃ焦ってる北斗を見るのは新鮮で
少し面白い
松村「あっそ」
『一緒に探してくれたの!』
松村「…そっか、なんか良いの見つかった?」
『全部美味しそうだったからなぁ…』
松村「じゃあもっかい回ろっか」
『うん!』
グイッ
田中「わっ、なに」
後ろを見るとそこには北斗がいて
松村「あなたは俺のだから」
田中「……こっわ」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!