第3話
予知夢
ジェル視点
カツッコツッカツッコツッ
悪霊に取り憑かれた誰かの視点で今日も夢を見る
カツッコツッカツッコツッカツッコツッ
ヒールの音がするという事は女か、、、
と言うか、こいつが歩いてる場所って俺達が通ってる高校じゃね?
急に歌いだした気持ち悪い人
(こいつやばいなぁ)
そんな女は1ー2で止まった
え!? 莉犬?
なんでこんな夜中に、、、
莉犬は、今から何されるかを何も知らないようだった
女はクラスで取ったのであろうトロフィーを片手に莉犬の背後に近づいた
ドンッ
ドンッドンッ
何度も莉犬の後頭部をトロフィーで殴る
一心不乱に殴る事5分
莉犬は、ピクリとも動かなくなった
何が1番なのか分からないが、その事ばかり気にしているらしい。
悪霊が取り付くと、自分の中で1番妬ましい人や要らない人などを殺すと言う
となれば、莉犬は、この女から妬まれていた?
そんな時、女が手鏡を見た
(これで顔が見える!)
鏡越しに見える女は、ロングヘアに緩いパーマの髪を払った
その時、
ガタッ
と、音がした。
女が振り返ると、るぅとが震えている
女は、トロフィーを持ちながらるぅとに近づいた
なんでこんな所にるぅとが!
莉犬と来たのだろうか。それとも、莉犬を追いかけてきたのだろうか。
どちらにせよ、るぅとは殺されるか、憑依されるかの2択だろう
女は、トロフィーでるぅとを殴ろうとした時、
ころんが走って来たのか、荒い呼吸をしながらやって来た。
女の手は止まり、顔はころんの方を向いている。
少しすると、女は、トロフィーを持っていた手を下におろした
ころんがそう言うと、女は、ころんを
キッ
と睨んだ
ころんは、睨まれるだけでも苦しいのか、胸あたりのシャツを無造作に掴む
「貴方から殺すわね」なんて言うと、次はころんの方に向かってトロフィーを振り下ろした
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
バサァッ
俺は、布団から飛び起きる
俺が見る予知夢は、だいたい2日後のことだ
だとしたら、ころんと莉犬、るぅとは、2日後に殺されるということだろう
どうにかして止めなければ、、、
時刻は午前5時
なーくんなら、起きているだろうと当たりをつけて、なーくんの部屋に急いで行った