第2話

第一章 新しい友達 by,珠莉
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2019/02/11 11:43
先生
みなさん、おはようございます。
今日からみなさんの担任になった鈴木だ。よろしく。
まずは、みんなで自己紹介しよう。
よし。じゃあ、窓側からな!
自己紹介は少し苦手である。名前をバカにされたりするからだ。
もうすぐ私の番だ。
(怖い。バカにされたくない。でも、ここを乗り越えないと私の学校生活が終わる。)
私は明香里の方を見た。明香里の目は輝いていた。まるでキラキラ光るダイヤのようだった。
きっと彼女はこれからの学校生活を楽しみにしているんだろうな。
先生
次、赤嶋。
珠莉(じゅり)
はいっ。初めまして、赤嶋珠莉です。よろしくお願いします…。
(ちょっと、堅苦しかったかな…。でも、周りの人は気にしてないみたい。)
珠莉(じゅり)
……よかった。
良平
なにが?
珠莉(じゅり)
えっ…?
隣の列に座っていた人が私に話しかけてきた。
(うそ…。今、声に出ちゃった!?どうしよう…馬鹿にされる。嫌だ。怖い。怖い。)
良平
おーい。赤嶋さん、聞いてる?
珠莉(じゅり)
えっ、あっ、ごめんなさい。
な、なんでもないんです!すみません…。
先生
次、木村。
信彦
ちょっと、良平さん!呼ばれてるぞ!(小声)
良平
あっ、はいっ!えーっと、木村良平です。よろしくお願いします。
先生
はい次、今野。
彼はほっとしたような顔をしてこっちを見て笑いかけた。
先生
これで全員言ったな。じゃあ、これから仲良くしていこうな!
よし、2時間目終了!15分間休憩しろよ。
そう言って、先生は教室を後にした。
明香里(あかり)
珠莉〜!!
明香里がいつものように後ろから抱きついてきた。
明香里(あかり)
お疲れ様〜笑
珠莉は本当に堅いね笑笑
珠莉(じゅり)
しょうがないじゃん!だって自己紹介って苦手なんだもん。
良平
だから「よかった。」って言ったんだな笑
珠莉(じゅり)
えっ?
良平
まぁ〜な〜。確かに自己紹介って嫌だよな笑笑
隣の列に座っていた人ががまた話しかけて来た。
信彦
ちょっと、良平さん!勝手に人の話に参戦しないの!
彼の前に座っていた人が彼に言った。
(友達なのかな?)
良平
っげ!ノブだ!
信彦
どうもすみませんでした。
あっ、初めまして。良平さんの友達の信彦です。
よろしくね。
珠莉(じゅり)
あっ、珠莉です。こちらこそよろしくお願いします。
あっ、そうだ。こちら、私の友達の…
明香里(あかり)
明香里です!よろしくね!
良平
俺は良平。
っていうかノブ、邪魔すんなよ〜!
せっかく女友達(?)できたと思ったのにぃ〜!!
珠莉(じゅり)
お、女友達…
明香里(あかり)
イイじゃん!イイじゃん!私達も男友達いなかったんだし!
ねぇ、信彦くん!良平くん!私達と友達になろう?
信彦
うん。よろしくね、明香里ちゃん!珠莉ちゃん!
良平
明香里、赤嶋、よろしくな!
珠莉(じゅり)
…は、はい。
これをきっかけに私達は友達になったのだった。

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