第8話

第七章 お出かけ(5) by,明香里
547
2019/02/16 05:00
(良平くんが珠莉のことを名前で呼ぶのには何か理由があるはず…。
『友達として』なんていう理由な訳が無いはずなんだけどなぁ~…。)

(あっ、そうだ!信彦くんに手伝ってもーらお!)

私は信彦くんを呼び出し、
信彦くんに良平くんと珠莉についての話をした。
信彦
えぇぇぇぇ!!!そうだったの!?
明香里(あかり)
しーっ!声が大きいよ!
なんて言うか…まだ感なんだけどね笑
信彦
だから名前で呼んだのかぁ~!!
明香里(あかり)
だから、いっそ2人をくっつけようかな〜って思ったの。
ダメかな…?
信彦
いいと思うよ!でも、どうすればいいの?
明香里(あかり)
んー、じゃあ、こういうのはどう?
信彦くんがわざと『珠莉』って呼び間違えてみたり、
カラオケに行って信彦くんと珠莉で飲み物を取りに行くとか!
信彦
つまり、焼きもちを妬かせるの?
明香里(あかり)
うん。どうかな?
信彦
了解!!
私達は、二人のところに戻った。
珠莉(じゅり)
明香里大丈夫?
良平
ノブも急にいなくなるからびっくりしたんだぞ!
信彦
ごめんごめん!
明香里(あかり)
次、どこ行く?
信彦
カラオケはどうかな?
良平さん、歌上手いしね笑
明香里(あかり)
そうなの!?聞いてみたい!
良平
ちょっと!!恥ずかしいからやめろよ!
明香里(あかり)
珠莉も聞きたいでしょ?
珠莉(じゅり)
う、うん!
明香里(あかり)
それに!珠莉も歌上手いもん!
珠莉(じゅり)
そ、そんなことないよ!
信彦
へぇ~!珠莉の歌聞きたいなぁ~笑笑
(よし!言った!)

私はすぐに良平くんの顔を見ると、呆然としていた。

(おっ!ヤキモチ妬いてる笑笑)
明香里(あかり)
良平くん行こう!
良平
お、おう…。
信彦
何歌う?
珠莉(じゅり)
じゃんけんをして、負けた方から歌うのはどうかな?
良平
おぉ!賛成!
じゃあ、行くぞ!
じゃんけんぽん!
信彦
うぁぁぁ!負けたぁぁぁぁ!
明香里(あかり)
じゃあ、信彦くん、珠莉、良平くん、私の順番ね!
信彦
えぇぇぇぇ…。何の歌にしようかな?
よし!じゃあ俺は「瞬間BEAT」
珠莉(じゅり)
私は「ばらの花」
良平
俺は…「Naughty」
明香里(あかり)
私は「マリーゴールド」
まずは信彦くんの「瞬間BEAT」
華麗なダンスを良平くんとした。

次は珠莉の番だ。
珠莉(じゅり)
なんか、恥ずかしい。
明香里(あかり)
大丈夫!!頑張って!
珠莉の歌はすごく落ち着いた曲だった。
良平くんも信彦くんもビックリしていた。
信彦
珠莉ちゃん、すっごく上手!!
良平
なんか、すごくよかった。
珠莉(じゅり)
ありがとう
明香里(あかり)
次は良平くん!
良平
おう!
良平くんの歌はとてもかっこよかった。
珠莉(じゅり)
すごいね!カッコイイ!
明香里(あかり)
うん!上手すぎてこの後歌えないよぉ~!
信彦
まぁね笑
でも頑張って!
珠莉(じゅり)
あっ、私飲み物買ってくる!
信彦
俺も行くよ!
信彦くんは珠莉を連れて買い出しに行った。
良平
俺、ちょっとトイレに行ってくる…
明香里(あかり)
私もつけようかな笑笑
(あれは絶対ヤキモチ妬いてる!)
しばらく歩いていると、良平くんが曲がり角から何かを見ていた。
珠莉(じゅり)
そうかもね笑笑
珠莉の声が聞こえてきた。

(もしかして、見張ってる!?)
良平
っっっっ…クソっ!
明香里(あかり)
なぁ~にぃ~が?
良平
えっ!!って、明香里かよ笑笑
明香里(あかり)
へぇ~二人のこと見てたんだぁ~笑笑
良平
っっっっ!
信彦
ちょっと珠莉。
信彦くんは珠莉に顔を近ずけた。
珠莉(じゅり)
えっ!?
良平
お、おい!(小声)
信彦
ゴミ、ついてたよ。
珠莉(じゅり)
あっ、ありがとう。
良平
なんだぁ~ゴミか笑笑
明香里(あかり)
良平くん!そろそろ戻らないとバレるよ!!
良平
お、おう!
(いやぁ~…信彦くん、大胆だなぁ~笑笑)
信彦
ただいまぁ~!ジュース買ってきたよ!
明香里(あかり)
あれ?珠莉は?
信彦
まだ向こうにいる。
「先に行ってて」って言われたから…。
5分が経った。珠莉は全然帰ってこない。どうしよう!
良平
俺、ちょっと見てくる。
明香里(あかり)
うん。
信彦
気をつけろよ!
良平くんは、慌てて珠莉を探しに行った。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「瞬間BEAT」→岡本信彦さんが実際に歌っている曲です。
「ばらの花」→くるりの曲です。
「Naughty」→木村良平さんが実際に歌っている曲です。
「マリーゴールド」→あいみょんの曲です。

プリ小説オーディオドラマ