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JK「 ぬな、好きだよ 」
僕は、小さく呟きぬなに布団を掛けて自分の部屋に戻った。
あなた side
...ぐぅが、私を好き?
ぐぅを驚かせようとして、近くまで来たら
「 わっ!! 」って、やる予定だったのに
また、キスをされて
挙句の果てには、...「 好き 」なんて言われたら
いくら弟でも、心臓が持たない。
高校生のとき、見た漫画の内容とまるで被っている。
確か、あの漫画...
最後どうなっちゃったんだっけ。
くっついた__?
くっつかなかった__?
どちらにせよ、今そんな事を考えてる暇はない。
スヨンのことも、ちゃんと考えなければいけない。
でも、もう頭が働かない。
私はまた、瞼を閉じ眠りに落ちた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。