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TH「 返事は、今度でいいから 」
「 えっ、ちょ...っ 」
私が言い終わる前に、てひょんは部屋を出ていった。
taehyung side
あなたに、もう一度告白をした。
振られることは目に見えてる。
ほんと、今更?って感じだよな。
でも、俺はずっと
昔から
お前のことしか好きじゃないから。
あなたの好きな人は多分
いや、絶対
ぐくだろ?
血が繋がってないことも知ってる。
泣きながら、相談してきたもんな。
俺はいつでも
ぐくに勝ってきた。
欲しいものも全部、手に入れてきた。
だけど、どうしても手に入れられないもの
それは " あなた " 。
あなたと付き合えた時は、ぐくに言いたくてたまらなかった。
あなたは俺のものだ、って、見せつけたくて。
でも、あなたが嫌だって言ったから
俺は何も言わなかった。
それから、月日が流れ
あんなに、ラブラブだった俺達は
破局した。
理由は、くだらない喧嘩だった。
別れることになるなんて、思ってもなかった。
喧嘩の原因は?って?
そうだね、
いつか、話すよ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。