~勝利side~
あなたが泣いてた
普段どんなに辛いことや嫌なことがあっても決して俺らに涙を見せないあなたが泣いてた
この一言で俺はピンと来た
ああ、この人もセクラバなんだなって
だからあなたのこと要らないって言ったんだろうな
そうだ、風磨くんの言う通り俺らはもう昔の俺らでは無い
以前アンチからあなたを守れなかった時の俺らとは違うんだ
記者が悔しそうに顔を歪めた瞬間、いきなり部屋のドアが開いた
そして俺らはマネージャーの話を黙って聞いていた
いくらデタラメでも記事が世に出ればそれを信じちゃう人が大勢出てくるはずだから一気に干される
そんなの絶対に阻止しないとダメだ!
訴えると聞いて舌打ちをした記者
態度悪すぎるでしょ
風磨くんの言葉でいそいそと帰り支度を始めた記者
でも俺はイマイチ納得がいかない
それだけ言うと乱暴にドアを閉めて姿を消した記者
ホント俺らのマネージャーって顔広いし仕事出来るよね
あなたが戻って来たらちゃんと安心させてあげないと
あなたはSexyZoneに必要な存在なんだよってね
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!