第96話

漆拾壱
3,380
2021/01/25 04:16
午前中はずーっと暇であった私は寮の共同ルームで、仮免試験からやっと帰ってきた生徒達と仮免の話をしていた



そんな中、私は仮免に落ちてしまった勝己が緑谷くんに耳打ちした事を聞いてしまった。
























爆豪勝己
後で表出ろ。テメェの個性の話だ。
緑谷出久
!!......ッ...
あなた
(何かやらかしそう...ただでさえこんな時間なのに...鬼に喰われたらどうするのさ...!)







〜その日の夜中



今の時間は通常なら生徒達がぐっすり眠りについている時間帯



しかしそんな時間でも、未だに起きている生徒が2人...









..."爆豪勝己"と"緑谷出久"



先程、勝己が何か緑谷くんに耳打ちした様子を伺った私は、2人の後を追いかけていた



そして行き着く先はまさかの演習場の1つ...グラウンド・βベータ
あなた
(何する気なの...?)
そう思って、ビルの影に隠れて聞いていれば、勝己が一方的に神野の件や戦闘訓練の事などの話をし始めた



戦闘訓練が終わった後、緑谷くんは勝己に「個性はある人から授かったモノだ」と言ったらしい
あなた
......(そういえば、前にオールマイトがなんか言ってたっけ...)
爆豪勝己
オールマイトから貰ったんだろ、その個性。
あなた
!!......(後継の事がバレるのも時間の問題...か)
保須事件の後、オールマイトが話してくれた事を思い出した











、、、


『緑谷くん、個性をちゃんと使いこなせるようになったみたいですよ。』


「!!...そうか、それは良かった...!」


『...オールマイトって緑谷くんとはどう言う関係なんですか?』


「!?...どうしてそんな事を?」


『だってオールマイト、緑谷くんとの距離感近くないですか?←』


「...君には本当に完敗だ。(苦笑)」


「私の個性は代々受け継いできたモノなんだ。そして元々無個性だった緑谷少年に譲渡したのさ。」


『...だから、最近弱ってきてるんですね。』


「観察力すごいね。w」











その後、オールマイトは全てを細かく話してくれた



しかしそんな事を思い出しているといつの間にか2人の戦いは始まってしまった......
あなた
(これ...止めに行った方が良いのかな...)
一度はそう思ったが、次の勝己の言葉で行く事を体が拒んだ
爆豪勝己
俺はッ...あの時、あなたが連れ去られる時、俺は動けた!けど...身体が言う事を聞かなかったんだよォッ!!
爆豪勝己
お前と半分野郎達があなたを助けに行くっつった時...俺は行く事を誰にも許されなかったッ!だからッッ...クッソ悔しいんだッ!!
勝己ッ......そんな事思ってたんだ...
緑谷出久
......サンドバッグになるつもりは無いぞ!かっちゃん!!
そこから繰り広げられたのは...幼なじみ2人の、凄まじい戦いであった



そして、それを見る事しかできない私は2人を止めに行けなかった











だが、覚悟を決め、あの2人を止めに行く事にした...
























が.........






















ドゴォォォンッ!!


あなた
!?!?
これはこれはァ...強そうな男が2人...と......
猗窩座
上弦の零......月華じゃないか...!!
デク&かっちゃん
!?!?
その時私は、大事な人々を喰い殺そうとする猗窩座に腹が立ち________
























あなた
猗窩座ッッ!!!
口枷を投げ捨ててしまった。









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