午前中はずーっと暇であった私は寮の共同ルームで、仮免試験からやっと帰ってきた生徒達と仮免の話をしていた
そんな中、私は仮免に落ちてしまった勝己が緑谷くんに耳打ちした事を聞いてしまった。
〜その日の夜中
今の時間は通常なら生徒達がぐっすり眠りについている時間帯
しかしそんな時間でも、未だに起きている生徒が2人...
..."爆豪勝己"と"緑谷出久"
先程、勝己が何か緑谷くんに耳打ちした様子を伺った私は、2人の後を追いかけていた
そして行き着く先はまさかの演習場の1つ...グラウンド・β
そう思って、ビルの影に隠れて聞いていれば、勝己が一方的に神野の件や戦闘訓練の事などの話をし始めた
戦闘訓練が終わった後、緑谷くんは勝己に「個性はある人から授かったモノだ」と言ったらしい
保須事件の後、オールマイトが話してくれた事を思い出した
、、、
『緑谷くん、個性をちゃんと使いこなせるようになったみたいですよ。』
「!!...そうか、それは良かった...!」
『...オールマイトって緑谷くんとはどう言う関係なんですか?』
「!?...どうしてそんな事を?」
『だってオールマイト、緑谷くんとの距離感近くないですか?←』
「...君には本当に完敗だ。(苦笑)」
「私の個性は代々受け継いできたモノなんだ。そして元々無個性だった緑谷少年に譲渡したのさ。」
『...だから、最近弱ってきてるんですね。』
「観察力すごいね。w」
、
その後、オールマイトは全てを細かく話してくれた
しかしそんな事を思い出しているといつの間にか2人の戦いは始まってしまった......
一度はそう思ったが、次の勝己の言葉で行く事を体が拒んだ
勝己ッ......そんな事思ってたんだ...
そこから繰り広げられたのは...幼なじみ2人の、凄まじい戦いであった
そして、それを見る事しかできない私は2人を止めに行けなかった
だが、覚悟を決め、あの2人を止めに行く事にした...
が.........
ドゴォォォンッ!!
その時私は、大事な人々を喰い殺そうとする猗窩座に腹が立ち________
口枷を投げ捨ててしまった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。