スタッフさんに連れられて別室に入る
女性スタッフC
「ここ、座って下さい!!」
そう言われて、鏡の前に座る
するとすぐに、
メイクさん
「メイクしていきますねー!」
メイクさんがやってきてにこっと笑い
鏡越しにわたしの顔を真剣に見つめて
慣れた手つきでメイクをしていく
わたしは黙ってされるがまま…
みるみるうちに変わっていく、自分。
私じゃないみたい。
そう思っているとあっという間にメイクが終わる。
メイクさん
「メイクOKでーす!
衣装お願いしまーす!」
スタイリストさん
「はーい。
あなたさーん!次、こっちきてください!」
メイクが終わったわたしは
スタイリストさんに呼ばれ
たくさんの衣装が並んでる前に
立ち、衣装選びが始まる
スタイリストさん
「これでいこーかな!
お着替えお願いします。」
渡された衣装に着替え、鏡を見ると
言葉が出なかった。
すごく綺麗で…
夢なんじゃないか。そう思ってしまう。
それぐらい間違えた自分が鏡の前にいた
スタイリストさん
「うん!完璧ですね^^
じゃ、スタジオ行きましょうか!」
そう言われ、スタイリストさんと一緒に
スタジオに戻る。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!