マネージャーさんに
今日の、撮影の相手が来れへんよーなって
たまたまスタジオ見学に来てた
年上の一般人の人に変わったって聞いて
なんやそれ、今日どーなるねん。
そう思った
とりあえず仕事やしやり切るか。
そんぐらいの気持ちやった。
でも、スタジオのとびら開けたら
めっちゃ綺麗ってゆーか可愛いってゆーか
ほんまに素敵な人。って感じのひとがおって
引き込まれていったよね。
これが一目惚れってやつなんかな?
すぐにその人のとこ行って挨拶して
仲良くなりたい一心ですぐに話かけたし
あなたさんって呼ぶことにしたし
敬語辞めよって言うて
ちょっとでもなんか近づきたかった
廉くんってよんでくれるあなたさんが
ほんまに可愛くてたまらんかった
でも、左手の薬指に指輪してるの見えて
スタジオの照明で一瞬光って
あ、婚約指輪やって一瞬でわかった。
そやんな、そりゃそーか。
こんな綺麗なひとやしもう相手おるか。
そんなもんか、俺なんて。
なんも出来ひんまま俺の恋は終わんねや。
あっけなさすぎるやろ、、
撮影の間だけでも恋人やって思って
接してもええよな、仕事やしさ。
なぁ?
あなたさん
今日だけは俺の恋人やからな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。