第13話

No.12
610
2021/01/12 23:07




難しい顔をするお偉いさんたち。







不安気に話しながらも手を止めずに







準備を進めるスタッフさんたち。







男性スタッフD
「あ!」









何か思いついたかのように







Dさんが





大きな声を出してスタッフを集める








身振り手振りをしながら話しをしてて、









スタッフさんたちは納得したようで







笑顔になり準備を再開させる。







そのあとDさんは







お偉いさんたちがいるところに









駆け寄り何か話している。












すると、急に周りの視線が私に集まる。











え…。











すごく見られているような気がした。






気のせい…か、な?













現場では話がまとまったようで、







Dさんが井上さんをよぶ。






男性スタッフD
「井上さん!
ちょっといいですか!!」





急に呼ばれてびっくりしたようで、





井上さんは戸惑いながらも私のそばを離れて






スタッフさんたちのもとへ駆け寄る。





井上さん
あ、はい!
そっちいきます!





何を話してるかは全然聞こえないけど






井上さんが困ったような顔をしてるのが見える









男性スタッフD
「お願いします…!!!!」








井上さんに頭を下げてるスタッフさん。








井上さんは、頭をかきながらも





うんうん。





静かに頷いて






私の元へ歩いてくる。










井上さん
あなたさん、
今日の撮影の代役になってほしい!!




え、、、








いま、








なんて







言った?








わたしが??







わたしは何も言えず固まってしまう







井上さんが続けて話し出す





井上さん
きょ、きょうの撮影は雑誌の撮影。
もちろん全てこっちで指示するんで!
その通りにやってもらったらいい!
永瀬さんて方がお相手なんやけど
ちゃんと永瀬さんにも説明して
あなたさんになるべく
負担かけへんようにします!
衣装着てほんまにほんまに
言われた通りにするだけでいいんで!
お願いします!!!!!



急すぎて頭が追いつかない











えー、えーっと、







今日は雑誌の撮影







女優さんが来れなくなって







永瀬さんて方が男の方?でお相手のひと











言われた通りにすればよくて








代わりにわたしがなる??





なる??








え、










その代役が…









代わりになるのが…
















わ、








わたし??????







プリ小説オーディオドラマ