第102話
No.100 病院①
し…しろ…い…?!
ま…まぶ…し…い…
開きかけた重いまぶたをゆっくりと開けると
目の前にはっきりと白くて眩しいものが
広がっていて…遠くで誰かの声がした
紫耀くんの声が聞こえてくるような気がした…
ベッドの横に立って顔を覗き込みながら
すごい質問攻めをしてくる
ゆっくり周りを見渡し時計が20時過ぎをさしていて
自分の腕に繋がれてる点滴をみたあと
紫耀くんに視線をうつす
わたしは紫耀くんが言ってることがわからなくて
でも面白くなってきて不意に笑ってしまった
笑ってる紫耀くんを見てわたしはなんだか安心した
寝たからか点滴なのかわかんないけど
結構スッキリしてきて体を起こそうとする
そう言い体を支えてくれて起こすのを手伝ってくれて
わたしはゆっくりと体を起こせた
下を向いて少しうつむいていると
紫耀くんが頭を ポンポン と撫でてくれて
笑って見つめてくる
元気になってきて紫耀くんと2人で
笑いながら話せててすごく楽しかった