第11話
No.10
スタッフA
「こっちまで伸ばして!!」
スタッフB
「そっち持って下さいー。」
スタッフC
「はい!それ、横でお願いします!」
何人もの人が走り回って
見てるだけでも大変さが伝わってくる
男性スタッフD
「あ!井上さん!」
1人のスタッフさんがこっちにむかって走ってくる
スタッフD
「井上さん!お疲れ様です!」
スタッフD
「そうですねー!
もうすぐ、永瀬さんとか入られると思います。
てか、井上さん!!そちらの女性の方は?」
永瀬さん。
そう聞こえたけど、気にしてなかった。
女優さんかな?俳優さんかな?
知らない人かもしれないし。
これがはじめての出会いになるなんて−−−−−
スタッフD
「あー!!!!!!!
ずっと井上さんが話してくれてた人!
で、す、よ、、ね??
若く見えるけどしっかりしてて
芯がありそうな笑顔の素敵な人…」
男性スタッフD
「すっ、すみません!!!」
そう言ってスタッフの方が
私に頭を下げる
わたしは照れくさいのと嬉しいので
笑ってしまった
男性スタッフD
「ほんっとに笑顔素敵ですね…
なんか、引き込まれます!!」
わたしは、近くの椅子に案内される。
楽しみ、すごく楽しみ。
久しぶりになんだかすごくワクワクする。
いつぶりだろ。
こんな気持ち…
本当はこの時から興味あったんかな?
キラキラ輝けてワクワク出来て
みんなに見てもらえる世界に。