2人でスタジオに戻って撮影の続きが始まる
監督
「おっけー!!すごくいい!よくなったよ!」
スタジオに戻ってからは自分の中でも何かが変わって
びっくりするくらい演技に集中できた。
紫耀くんに抱きしめられたから…かな…?
あのときほんとに安心できて心から落ち着いた
人ってこんなに暖かいんだって身に染みた
廉くんのことが好きなのに他の男の人で
安心するなんてわたしもダメだな
そう思うけど、今回だけは…今回だけは…
神様、許してください。。。
スタッフ
「今日は以上でーす!お疲れ様でした!」
紫耀くんがわたしに話しかけてくる
わたしは紫耀くんに近づき周りに聞こえないように
小さい声で話した
思い出すと恥ずかしくて顔が赤くなるのがわかる
そう言うと紫耀くんは手を振って出て行った
なんで、廉くんが出てくるの…?
わたしと仲良いから…?
それとも…?
え…まさか…
好きってバレてる…?
なんで…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。