第64話
No.62
家に入って、一息つく。
誰もいない部屋で一人で呟き、
ペンと紙を手に取り机に向かう
言えない気持ちを紙にかく
隣で笑いたい
彼女になりたい
そばにいたい
笑顔独り占めしたい
わたしだけをみてほしい
いろいろ書いていってたら携帯が鳴るのに気付く
ブーッブーッブーッブーッ
画面を見ると "平野紫耀"
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紫耀くんが喜んでるのが電話の向こうでもよくわかる
今度なんか作るね
映画撮影これから楽しみだね
明日も頑張ろうね
そう言って電話を切る
紫耀くんはなんかほんっとに仲良くなれそう
そう思ってわたしは眠りについた