わたしはびっくりして聞き返す
なんで、2人?
しかも急に海。
会いたいなんて今まで言われなかったのに。
わたしそんなに疲れてるように見える?
笑顔がめっちゃ不自然かな?
わたしは、紫耀くんがわたしをきづかってくれて
気分転換に海でも連れてってくれるんかな?
それぐらいに思っていた
スタッフ
「平野さーん、一ノ瀬さーん、お願いします!」
ピロン
携帯が光る…
誰かからメッセージが届いた
わたしはそれに気づかなかった…
スタッフさんに呼ばれて2人は立ち上がろうとする
紫耀くんに続いて立ち上がろうとした時だった…
ドサッ
バタン
スタジオ内に鈍い音が響く
紫耀がすぐにあなたを抱きかかえて
ゆすってみるけど返事はない
スタッフA
「きゅ…きゅ……きゅうきゅうしゃ!!!」
スタッフB
「はっ…はい!!!!!」
スタジオの端で電話をしていたマネージャーの井上も
あなたに走って駆け寄る
紫耀は気が動転してる井上マネージャーに声をかける
監督、スタッフさんたちが話し合い
今日は撮影中止ということになり、
出演者たちに解散が告げられる
ピーポーピーポーピーポー
救急隊
「倒れられた方、どちらですか?」
目を閉じてぐったりしたまま動かない…
現場に騒然とした空気が流れる
担架に乗せられ救急車の中に乗せられていく
救急隊
「誰か付き添いの方お願いします!」
そう言いかけたとき、、、
遮るように紫耀が割って入る
紫耀マネージャー
「あ…えっ…うん!!」
救急隊
「★★病院に行きますので後から来られる方は
そちらでお願いします!じゃ、出しますね!」
バンッ
ピーポーピーポーピーポー
救急車はサイレンを鳴らし
病院へと急いだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。