俺は動き、右回りで走り出す。
相手は秒速340m走る化け物だが、
回る方向が逆なら、絶対にぶつかる。
そのぶつかる時が勝負の分け目だ
俺はさっきみたいに、気配を感じる
俺は右手で、相手を殴る
俺の打撃は、空を切る
そして、相手の姿が見える
相手は俺の攻撃を躱し、右側にいた
俺は、飛びながら体をひねり、
左足のかかとで相手を蹴る
相手は瞬時に防ぐが、膝をついた。
瞬間、轟音が鳴り響く
俺の目の前にいる音原 進は
俺が心臓を狙い、左腕で防がれたため
左肩から先がなくなっていた。
元々あったものは、骨は粉々になり、肉は細切れになり、血は肩から垂れ、血溜まりができている
俺の切り札、一撃必殺は、色々な種類がある
相手を一撃で、殺す技、相手を封じる技
一撃必殺に繋げる技などなど、
その中でも「破」はとてつもない破壊力を持つ
まともに喰らえば、跡形もなく存在ごと消えてしまう
そして、一撃必殺は、弱点がある
これこそが弱点、
一撃必殺は、上手く決まれば何もないが、
威力を抑えたり、防がれると、
力が自分に返ってきて、ダメージを受ける
俺は心臓を狙ったが、殺したくなかったから
無理に抑えてしまったため、
反動で、右腕に激痛がしていた
俺は痛みを我慢しながらも、包帯を相手に渡した。
こうして、俺は上官に勝った。
ネロの家に帰りフラに治してもらい、
ネロに色々心配され、人を殺しそうになったことを
怒られた
そして遡り
俺が立ち去り、少したった時、
音原 進に近寄る人が、
腕が治る、どうやって直してるのかは分からない
まるで、"何もなかった"ように腕が戦う前に元通りだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!