第7話

体育後半。先生との会話
990
2021/07/05 13:32
10分経過。

ぼーっと見てるけど、つまらない。

早く終わんないかな。

あと20分以上残ってる。
無名ユウ
無名ユウ
はぁ
音原 藍
音原 藍
あれ?見学してるのは無名さんだけですか?
無名ユウ
無名ユウ
そうですけど、なぜ先生が?
音原 藍
音原 藍
暇になったので、生徒の様子を見に来ました
無名ユウ
無名ユウ
なるほど。
音原 藍
音原 藍
ところで、無名さん。何分くらいその状態キープしてるんですか?
無名ユウ
無名ユウ
10分くらいです
音原 藍
音原 藍
10分!?凄いですね。
無名ユウ
無名ユウ
そんなことないですよ。
音原 藍
音原 藍
そこで、疑問なんですが、10分重りをあげていて、私と普通に会話できるくらい余裕なのに。
なぜ、あなたの体力テストの結果はこんなに低いんでしょうか?
無名ユウ
無名ユウ
一瞬で筋肉が着いたとかじゃないですか?
音原 藍
音原 藍
1ヶ月程度の筋トレでそこまで強くなれませんよ。
音原 藍
音原 藍
これは私の予想ですが、
貴方本当は強いのでは?
無名ユウ
無名ユウ
全然、強くないですよ?
最弱ですよ?
音原 藍
音原 藍
嘘ですね
無名ユウ
無名ユウ
何言ってるんですか。本当ですよ?
音原 藍
音原 藍
じゃあ、なんで、あなたが飛ばされている時、燃えていなかったんですか?
無名ユウ
無名ユウ
(チッ、見られていたのか)
さぁ?僕にもよく分かりません
音原 藍
音原 藍
嘘ですね
無名ユウ
無名ユウ
さっきから嘘って言ってますけど、
音で嘘か本当かわかるんですか?
音原 藍
音原 藍
分かりますよ?
無名ユウ
無名ユウ
「音を操る」という能力で?
音原 藍
音原 藍
本当は、私の能力を知っているんですよね?
無名ユウ
無名ユウ
えっと?どういうことですか?
音原 藍
音原 藍
嘘ですね。やはり私の能力を知っていますね
無名ユウ
無名ユウ
知ってたらどうにかするんですか?
口封じとか?
音原 藍
音原 藍
別に何もしませんよ?
言われても問題ないですしね。
無名ユウ
無名ユウ
じゃあなんで、能力偽ってるんですか?
音原 藍
音原 藍
それは秘密です。
音原 藍
音原 藍
私の本当の能力を知っていることに引っかかるんですよね。あなた無能力者ではないのでは? 
無名ユウ
無名ユウ
白化してますよ?
能力で、嘘かどうかがわかる。

この人は、波で、

嘘かどうかを判断しているのだろう。

さすがにもう読ませない。

スイッチを入れる。

戦闘モードだ。

冷静になる。

心を読めるものなら読んでみろ。
音原 藍
音原 藍
能力はたまに2つ持っている人がいます。あなたは2つ持っていたが、白化して、1つの能力が消え、もう片方の能力はまだ残っている。違いますか?
無名ユウ
無名ユウ
違う
音原 藍
音原 藍
(なんだろう。急に雰囲気が変わったわ。あれ?心が読め、ない?な、なんで、こんなこと1度もなかったのに!?)
無名ユウ
無名ユウ
先生、余計な詮索は身を滅ぼしますよ?
音原 藍
音原 藍
そ、そうね。気をつけることにします。
音原 藍
音原 藍
だけど、これは言わせてください。もしあなたがニュースに取り上げられた無能力者なら、気をつけてください。ニュースに挙げられた時点で、もう九大賢者に目をつけられていると思います
九大賢者(きゅうだいけんじゃ)

賢者が9人いるので、九大賢者。

賢者は、地方に1つある、警察に変わってできた

能力者集団の、警備隊のトップである。

北海道、東海、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、そして、地方ではないが沖縄に、

1人ずつ存在する。

地方の中で最強の存在。
無名ユウ
無名ユウ
無能力者に対して、九大賢者が、目を付けますかね?
音原 藍
音原 藍
分からない。だけど、私達が思っている以上に、あの無能力者が強いなら、後々目を付けられるでしょうね。
無名ユウ
無名ユウ
なるほど。
チャイム「キーンコーンカーンコーン」
無名ユウ
無名ユウ
あ、チャイムなりましたね。
音原 藍
音原 藍
そうね。じゃあ無名さんは教室で着替えてきてください。それではまた。
無名ユウ
無名ユウ
では、失礼しますね。
九大賢者。いつか戦うかもしれない。

その前に、九大賢者の警備隊の人達か。

警備隊の強い奴が来たら、

本気の本気で、戦い、

そして「切り札」を使わないといけないかもしれない

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