あなたの下の名前side
カーテンの隙間から差し込む朝日に目を開けた。
ぼや〜っとした頭でしばらく前を見ていたが、段々
目が覚めてきて視界がクリアになる。
目の前に映る紫色の髪に目を見開いた。
神代先輩だ
寝てる……?
昨日の記憶をどうにか思い出す
嗚呼そうだ、泣いてたら神代先輩が慰めてくれて……
そしてそのまま、寝落ちたのか
とにかく高校生の男女が一緒に寝ている状況は中々に
やばいと思うので起き上がろうと動き出す
…………が。
動けない。
よく見てみれば腰に神代先輩の手があって
どうやら抱きしめられたままだったらしい
ようやく頭がはっきりとして、自分がどんな状況に
陥っているのかを完全に理解することができた
待って待って、私神代先輩に抱きしめられてる!?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。