玲於side
あなたが漬物を持ってきてくれたのは嬉しかったけど
勝手に盛りあがってるこの2人。
隼とメンさんはがっつり熟睡。
派手に散らかしやがって…
涼太くんと裕太くんは二人で静かにお酒を飲んでる。
所詮、あいつは高校生。
俺は大人。
好きになるはずがない。
てか、だめだろ。
割と…今までの経験から
" 重い "
とか
" めんどくさくなった "
など、、俺の嫉妬のせいで別れたのが多数。
いろいろソッチ系にいってしまう龍友くん。
それ以上深く妄想しないで欲しい。
素直な気持ち。
冷たい
って、2人から言われた。
んなの、俺だってどうすることも出来ないし。
冷たいなんかいわれたって
どう接していいかわかんねぇ。
ついに、涼太くんと裕太くんは寝てしまって
亜嵐くんまでウトウトし出す。
お皿を仕方ないから洗う俺、優しすぎる。
が、まだいた。
残る龍友くんはお酒が強く
…なわけない。
気になるというよりも心配。
あいつ、ちょっと危なっかしいからさ
見張ってないとひょいひょいついて行っちゃいそうで
怖いだけ。
普段はふざけてばっかの龍友くんからの言葉。
…認めたくないけど認めてしまっている自分が現れる。
俺は恋なんかできない。
皿を洗い終えて風呂に行く。
けど、すごくドアの向こうが気になる。
あなた、泣いてんじゃないか…
とか
一人寂しがってんじゃ?
とか
あらゆるあいつへの心配が浮かんでくる。
龍友くんに見つからないよう
ドアを開けてあなたの部屋の前に来た。
インターホンを押そうとした時。
すっげぇ、か弱い声かつ、可愛い声で
男の名前が聞こえた。
呼ぶ声は絶対あなただし…
今、酷く胸が締め付けられて
部屋に戻ろうとした時躓いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。