玲於side

あなた上手くやってっかな ~ 。

撮影や取材を受けてても頭に浮かぶのはあなたの心配。

友達できるか心配なのはよく分かる。


俺も、人見知りだから友達作りに苦戦した。

ちゃんとクラスのやつと馴染めてんのか ~ …


って、心配することでもねぇのに。


おっかしいわ。

今日、一緒にご飯食べよって誘ったのに。


9時までとかあいつ、飢え死するじゃんか。

ダメだって、料理できないから。

語尾にハート付けて話す亜嵐くん。

残念なぽんこつリーダーだけど頼りになるよ。

そして、それからだんだんと仕事を終わらせて

疲労が溜まってバテバテ。


楽屋で、みんな寝てたもん。

俺も寝た。

そして、最後の仕事として行くぞとなった時。

その頃は7時半。


あ ~ 、お腹空かせて待ってるよ。


隣人さん、


悪いことしちゃったわ。


連絡先聞いとけばこんなことにならなかったのに。


今日帰ったら聞こ。

バスで現場まで移動しているとき。


隣が亜嵐くんで

チョンチョンと俺の肩に突っつく。

手をハートの形にしておっきい目をぱちぱちしてくる。

亜嵐くんに言ったら会いたいだとか言うし


亜嵐くんに会わせたらなんか嫌だし


あなた惚れちゃいそうだから却下。

なんで親目線で俺の事見てんだよ！！

さっきから携帯が手から離せない。

ほら、言うから。


このポンコツ。


だから言いたくなかったんだよ、

それだけ言い残すと


ピッとイヤホンを耳に突っ込んだ。

マイペースな人だ本当。

けど、亜嵐くんのこと知らないよ？


あなた。


俺らの存在も知らないんだから。

ちょっとショックだった。

どうするかな…


会わせんの？


亜嵐くんあなたのこと好きになったらどうしよ。


…？


心配してる理由は…よく分からない。