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2019/09/08

第80話

卒業式
それから、数ヶ月は光の速さほど早く進んで
山田 夏
絶対絶対また会おうね!
ボロボロに泣いて私に抱きついてくる夏。
あなた

もちろんだって ~ 、ほら、泣かないでよ。

山田 夏
寂しいんだもん!
あなた

そんなの私だってぇぇ!

2人して大きな声で泣いた。
その後ろで見守るのが北人。
短い間だったけどずっと一緒にいてくれた最高の友達。
あなた

北人、

ブレザーの左胸にピンクのコサージュを付けて


黒髪に戻した北人。
爆イケ←
吉野北人
早かったな、あっという間。
あなた

だよね。

今、北人と校舎を歩いている。


私達が出会ったところに行こう。だって。
それは、思い出深いあの場所しかない。
北人と私だけが行ける屋上。
その日は晴天で雲ひとつない空だった。
あなた

こんな改めて景色見たの初めてかも。

吉野北人
俺もだわ。
フェンスに寄りかかって話した。
けど、この景色が見られなくなるのは寂しい。


みんな別々の道を歩くんだよ。
あなた

北人、

吉野北人
ん?
あなた

黒髪似合ってるね。

吉野北人
ありがとう。
金髪で卒業式はさすがにダメかなって。
あなた

うん、ダメだよ。

吉野北人
似合ってるならこのまま黒髪で生きてくわ。
あなた

うん!私金髪の北人も好きだけど
黒髪の北人の方が好きかもしれない!

そういうと、北人はだんだん口角が上がって
吉野北人
好き好き言うなよ。ばか。
口を手で覆って
あなた

ごめんっ…

吉野北人
俺は多分頑固なんだろうな。
あなた

え?

突然、風が吹いて前髪で隠れていた北人の大きな目が


前髪が吹き上がり、
吉野北人
まだ、お前のこと好きだわ。
ちゃんと顔が見えた北人。


ドラマみたいにスローモーションみたいで
吉野北人
あなたにどうしろってことはないんだけど
なんかモヤモヤしてたから伝えた。
あなた

うん…ありがとう。

吉野北人
将来、玲於さんとの惚気でも聞いてやるよ。
将来…将来…


将来って?


け、結婚!?
あなた

ば、ばか!!

バシッと北人の肩を叩くと
吉野北人
おいおい、考えすぎ。
あなた

北人が変な事言うから…

吉野北人
ふはっ、おもしろいな、あなたは。
ぽん、と私の頭に置いて


行くぞ


と、屋上の入口に向かった。
はぁ…


卒業したら玲於さんと付き合えるんだ。
嬉しくてたまらない。
北人と最後のサヨナラをして


私達は高校生を卒業した。
.
家に帰ってくるとコサージュを取って棚に置いた。
私、もう高校生じゃないんだ。


そう考えると複雑な気持ちで


大人か?と聞かれると


はい、とは答えられない曖昧な感じ。
最後の制服。


ちょっとしか着れなかったなぁ…


みんなのより全然新しくて恥ずかしかった。
鏡の前に居たら
ピロン、
カバンの中に入っている携帯が鳴った。
出して、見てみると
「  卒業おめでとう  」
玲於さんからのLINE。


その瞬間、ドキッとしちゃって頭は真っ白。
                                                   「  ありがとうございます  」
「  やっとか ~  」
                                                                     「  やっとです  」
「  今から迎えに行くから着替えといて  」
                  「  え!?迎えに行くとはどういうことですか  」
「  二人で遊びに行こう  」
…かぁっと熱くなる顔。
玲於さんに言われた通り着替えた。


好きな人の前だから可愛く可愛くしたつもり。


玲於さんに見られるならいっその事。
インターホンが鳴った。


玲於さんだ。
あなた

はいっ…!

そこには玲於さんが立ってて笑っていた。
佐野玲於
おめでとう。
あなた

ありがとうございます…笑

直接言われるとなんだか照れくさい。
佐野玲於
なら、やっと言えるな。
ドキドキした気持ちで玲於さんの言葉を待つ。


この瞬間、心臓飛び出そう…