第6話

仕事
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2019/08/24 14:22
玲於side
最近、隣に越してきた人がいる。
なんか、変なやつでさ。


人見知りなのか緊張してさオドオドしてるの。


ちょっとツボだわ。


俺はGENERATIONSとして活動している。


来年は、初のドームツアーを回らせてもらう。


やっと上り詰めたなって感動した。
…まぁ、高校生に人気だと言われているから


隣の人も知ってるんだろうな、


だから緊張してんのか!


って、思ったけど俺の事知らないだって。


まあ都合は良かったんだけど


ちょっと悲しくない?
佐野玲於
可愛い子 ~ …
布団の中でぼそっと呟いた俺。


…高校生だったっけ。


大人びて見えるわ。


高校生って知った時、まじびびった。
1つ2つ年下かと思ったし。
最後の最後まで濃い一日。
.
今日も朝早く仕事があり


俺の嫌いな朝がやってくるわけで
鏡の前で何分もかけて素晴らしい寝癖を直すのが習慣。
直んねぇ、ってイライラするのも慣れてきた。
マスクと帽子をかぶって寒い朝事務所に行く。
今日はジェネ高の収録打ち合わせ。


次行くところは俺らが決めていいだとか。


海外なし。


だって。


最悪だわ、スタッフ。ケチ。
いつも通り楽屋に着いて椅子に座って携帯を見てたら
小森隼
おはよ ~ 、玲於!
朝から元気な隼が来た。
佐野玲於
はよ。
小森隼
玲於どこにした?行きたいところ。
佐野玲於
…まだ、決まってない。
小森隼
俺さ、北海道行きたいんだよね ~ 。
佐野玲於
なんで?
小森隼
雪で遊びたい。
佐野玲於
…子供だな、やっぱ、隼は。
小森隼
うるさ!玲於はどこにしたんだよ!
佐野玲於
候補としては…


" ぜひ、行ってみてください _____ "


あ、
佐野玲於
山。
小森隼
山!?
虫嫌いな癖に?
そうだった、俺虫とか命に関わる関係無理。
佐野玲於
忘れてた。
俺、自分のことぐらいいつも理解してんのにな。


山行きたいとか


普段だったら絶対拒絶してたのによ。


自分から言うとかどうかしてんな、
白濱亜嵐
おはよ ~ ございます。
小森隼
亜嵐くんおはようございます。
白濱亜嵐
おはよ。玲於もおはよ。
佐野玲於
はよっす…
てか、メンさん遅くね?


もう、亜嵐くん来たし揃ってるんだけど。
数原龍友
また、メンさん遅刻?
中務裕太
クビやな、メンさん。
小森隼
俺後でしばきます。
白濱亜嵐
頼んだ、隼。
小森隼
は…
佐野玲於
俺もやる。
小森隼
おう!俺らでメンさんシバキまくろうな。
佐野玲於
ん。
メンさん最年長なのにこうしていじられるキャラ。


居てくれて安心するよなぁ。


だから、こうして喚いてんだ、俺ら。


メンさんが必要…
関口メンディー
おはメンディー!!!
謝って楽屋入りするかと思ってたら


やりよったな、メンさんって思うほど。


メンバーの対応は冷たく、
小森隼
玲於、よし、
隼の目には炎が見え始めた。
ほかのメンバーもメンさんなんか気にすることなく


メイクをし始めたり携帯触ってる人ばっか。
関口メンディー
あれ、みんな、どうした?
小森隼
どうしたじゃないっすよ。
ち!こ!く!
関口メンディー
え?
佐野玲於
時計ないんすか、メンさん。
関口メンディー
いや、、あるけど。
小森隼
それ見て出勤してください。
関口メンディー
あ!ズレてるわ!
佐野玲於
アホすぎる。
小森隼
だな。
関口メンディー
立場逆転してんじゃん!
ずっとそばにいたからこそ出せる素の感じ。
落ち着く空間っていうのが


この7人で居る時。
仕事もめんどくさいって思うことは


嫌な程あるけど割と楽しみに来てる俺もいたりする。

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