玲於さんが私から離れたと思いきや…
玲於さん宅にてお説教…です。
…1番簡単な方法忘れてた。
けど私は会って伝えたかった。
…そんなの、私だって。
玲於さんのこと大事なお隣さんだし
私の好きな人。
そんな人が朝帰ってくるのを見たらすごい苦しいよ?
どこ行ってたの
って問い詰めそうになるし
玲於さんと会いたくないって思う。
けど、また玲於さんがいない日が続くと
会いたいって思えてきて
最後には玲於さんとの思い出に浸ってる。
好きな人
そう言えば、何かが変わる?
ううん、変わらない。
だって玲於さんは芸能人で私と遠く離れた人だから。
なんにも変わらない。
ありがとう
たった5文字で終わる。
玲於さんの顔が見えなくなった時。
私は玲於さんの家を飛び出した。
すぐさま、自分の家に入って気持ちを落ち着かせる。
玄関で崩れ落ちて泣いた。
思いっきり。
.
寝れずに朝を迎えてしまった。
はぁ…
洗面台の鏡に映る自分は最悪
今、6時。
けど学校に行きたくない気がした。
今の私には何も考えられない。
好きだと伝えていないのに玲於さんと会うのに躊躇する。
だって、玲於さんに反抗したのは初めてだから。
私がそう言った瞬間、玲於さん顔びっくりしていた。
また、悪い子だって言われる。
そして、嫌われる。
目に見えているから。
それが現実に来ることが怖くて仕方がない。
でも、私、いつか伝えなきゃ、
玲於さんが好きだって。
ちゃんと。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。