とりあえず呼ばれた所に行ってみる
あなたさん!
あなたさんはどちらが好きなんですか!?
え?好き…?
そんな…まだ好きだなんて…
正直人を好きになったことなんてない
私には好きになる人も…なってくれる人もいなかった
私はそれが心地良かったんだ
気を使わなくていいからね…
お客様…こいつまだ慣れてないので…
青髪の人が私を庇うように前に出た
そうですよね…あなたさん…すみません…
い…いえ…!声かけてくださって嬉しかったです!
また声をかけてくださいね!
はいっ!
一応青髪の人に感謝を伝えておく
えっと…ありがとうございました…!
別にお前のためじゃないんだけど
それに…名前はろんだから
ろんさん…?
ろんでいいって!
理解力ないなぁ…
ろん…くん?
まぁそれでいいよ
ろ〜ん!
_______________________
💜ななもりside💜
観察…そのつもりだった
まさか見とれてるなんてね…
あなたちゃんがころんのことを君付けで…
なんか…羨ましい…そう思った
だから…俺は自分の気持ちだけでころちゃんを呼んだ
これ以上…仲良くなって欲しくない
そう感じた
自分でも最低だと思う…
でも…気が付いた時にはころちゃんは俺のそばにいた
え?僕なにかヘマした?
ん〜…ごめん!w
呼んだだけw
周りから飛ぶ黄色い歓声
あなたちゃん…どう?
え?ん〜…まぁまぁなんじゃない?
これからも僕がつこうか?
………ううん!俺がつくよ!
いやいや!なーくん忙しいでしょ!?
僕つくよ!大丈夫大丈夫!
それなら俺も〜!
僕もつきたい…!
俺も!俺も!
とりあえず今日はもう閉めようか
えっ!?もう!?
あなたちゃんの初仕事だしね
なーくんあなたちゃんに甘々だねw
そんなことないよw
ジェルくん、るぅとくんはお客様の対応をお願い
分かりました!
さとみくんと莉犬くんは食器等を
分かった〜!
ころちゃんは一緒にお皿洗ったりしようね
うん
………少し…あなたちゃんのことを聞きたかったのかもしれない…
でも…この行動が後に響いてくることを俺は知らなかった
ころちゃんはさ…なんであなたちゃんに冷たくするの?
………それは…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!