どこ…?どこにいるの…?
なんでどこにもいないの…?
………え?こく…はく…だよね…?
少し覗くとななもりくんの後ろ姿が見えた
なんで断ってくれないの…?
いや…仮彼女がいるなんて言えないよね…
迫る女の子
私…あの子に嫉妬してる…
頭に浮かぶ言葉と…反対の言葉が出てくる…
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💜ななもりside💜
聞いた瞬間耳を疑った
あなたの口から彼氏って…
いや…絶対ない…
うん…だって…
確かに困った
だって…あなたが言ったこと…
照れるし…びっくりしたし…
少し俯いて焦る表情を見せる
そう言って見せつけるように額にキスをした
今度は…ちゃんとしたキス…
そう言うと言葉を失っていた
………え?嫉妬…?俺に…?
あなたが…俺に?
一気に顔に熱が集まる
泣きながら笑った
なんか…綺麗だなぁ…
俺…もう隣譲らせない…
絶対に…
ここは俺の特等席なんだから…
大声でそういった
するとあなたはくすっと笑う
………安心しよう…
この笑顔を…1番近くで見られるのは俺だけなんだから…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!