望side
今日は流星にご飯行こって誘われた。
今は流星が来るのを待ってる。
あなたは家で留守番。
あの日から俺らはまた[行ってきますのチュウ]をしてる。
そういえば流星とあんま食べに行ってないなこの頃。
だからか。
んで流星のオススメする所はどこなんやろ。
流星に呼ばれて流星のお母さんとお父さんが営業してるカフェに入った。
そう言って腰かければ流星が俺の前に座った。
それから流星のお母さんも。
流星がこんな真面目になるのはあんまり無いから俺も真面目に流星の目を見た。
俺はあなたの名前を流星から聞いて固唾を飲んだ。
流星とあなたが兄妹?
俺は信じられんかった。
俺は何も言葉出えへんかった。
流星のお母さんとその不倫相手の子供があなた?
あなたはずっとお母さんがおらんかった。
ずっとお父さんと暮らしてた。
女の子やのに苦しかったやろなって。
でも流星のお母さんを悪いとは思わんかった。
だって流星のお母さんだって苦しい思いしてるから。
俺は気づいたら泣いてた。
流星と流星のお母さんとあなたの間にはこんな事があったなんて。
それから流星のお父さんが来た。
流星のお父さんが持ってきてくれたジュースを飲んで帰りの車。
そうやって流星は笑った。
俺は流星と出会ってなかったらあなたと出会えてなかったかもな。
運命ってやつやな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。