第24話

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2019/03/05 11:20


今日もあの日みたいに望とのんびり過ごしてた。

そしたらまたこんな事を言い出してきた。

望
あなた!イルミネーション見に行こ!
YOU
ん〜?いいよ!

前にも言われたような。

そんな事を思いながら行く準備をした。


望
あなた!早く!
YOU
よし!行こ!

前と違うのは私が助手席にいること。

望は運転免許をとった。


望
なんかええな。
隣にあなた座らせるの!
YOU
望、なんか大人になったな!
望
元から大人や!

そんな話をしながら私達はまたあの場所に来た。

YOU
去年もここ来たな〜
望
昨日の事のように覚えてるわ
YOU
てか今日って付き合って3年目や!
望
忘れてたん!?
YOU
いや〜…
望といてたら忘れんの!
望
なんやそれ!

もう3年か。

なんか色々あった気がする。

望
なぁあなた。
YOU
ん?
望は前のように真剣な目で私を見る。

望
俺と結婚してください。
そう言って望は指輪を私に向けた。

YOU
え…はい!
望
良かった〜
YOU
絶対いいえなんて言わん!
望
これからよろしくお願いします!
YOU
よろしくお願いします!
なんて二人で頭を下げた。


望にプロポーズされたんや。

望に…!

夢みたい。



それから私達2人はイルミネーションの中を手を繋いで歩いた。

YOU
…私、お母さんいいひんねん。
望
…そうやったん。
YOU
うん。
子供の頃は辛かった。
なんで私にお母さんがいいひんねやろって。そんな時お父さんがお母さんは亡くなったって。でも知ってる。お母さんが亡くなってないこと。どこにいるかは分からんけど。
望
うん。
YOU
でもお母さんの事恨んでない。
お母さんが産んでくれたから望とも出会えたし望のメンバーさん皆にも出会えた。だからいつかありがとうって言いたいねん。
望
…ぅ、そうか。
YOU
なんで泣いてんの。
私まで泣いてまうやん。
望
だってあなた良い子やから。

その後私も望が泣いてるのを見て泣いてしまった。

望
俺が絶対お母さんに会わせたるから。
その時まで待っててや。
YOU
…え?うん!

望の言った事は信じていいと思った。

ほんまに会わせてくれると思った。


望
あ、その時まで何言うか整理しときや?あなた何言ってるか分からん時あるからな!
YOU
は!?大丈夫やしー!



そう言って私と望は笑いあった。



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