第95話
卒業式
私には平凡な日常が。
そして彼は新しい日常が。
『卒業おめでとう。』
体育館中に響く声と共に…
1.2年『お世話になりました!!!!』
卒業しちゃうんだなって実感した。
写真撮ってくださいって女の子から声がかかる信介
卒業だもん。嫉妬なんてしてられない
次から次へと集まる
今日は特別。
私情は挟まない!
愛佳の幸せそうな姿。
私まで幸せになる
『あ、あの!』
振り向くと3年生の男子4人組に話し掛けられた
『写真ええかな…?記念に!』
侑×治×倫太郎『え?!』
『よっしゃあぁああ!!』
私が何故真ん中なのか分からないけど
パシャッ
『あかんっ!一生大事にする!』
『あなたちゃんほんまかわええ…』
とりあえず、喜んで貰えたみたい!
侑がそう言った瞬間
『あなたちゃん私らともええ?』
『え!私も撮りたい!!』
『んじゃ俺も〜!!!』
どんどん集まる卒業生
『ちょっとすまんな。』
ギュッ
私の腰に手が回り、抱き締められた
と、同時に周りがどよめく
『た、確かに…』
『それがええな!』
信介の一言でみんなが納得する
『?!』
恥ずか死ぬんですけど……
みんな私を囲む様に並び、そして隣は信介
『撮るでー!』
と、何故か先生が写真撮る係にw
パシャッ
次はバレー部のみんな
私はそれを見て微笑む
カシャッ
その笑い方そろそろやめて()
卒業なのに、卒業を感じさせないのは
きっとまだ学校にみんなが居るから。
『3年生は進学や就職等ありますが』
私達はとうとう、3年生になり、信介やアラン先輩達
の姿はもうない。
見事に愛佳と銀くんとは違うクラスになってしまい
でもあの二人は同じクラスだから良かった…
ピコンッ♪
信介からのLINE
信介に前、LINE文冷たいって話したら何故か
顔文字を付ける様になった
なんて送ってみた……
柄では無いけど、絵文字付きで
即返ってきてニヤけた
ニヤニヤして返信してたからか
そんなの当たり前でしょ?
一途にお互い思い合ってたんだもん。
きっとこれからも山あり谷ありの道が待ってる
と思うけど、越えられる自信しかない。
信介と一緒なら火の中水の中でも大丈夫な気がする
__
逆高校デビューをしたが、すぐにバレて
ハチャメチャな高校2年生だったけど
貴方と出会う為だったのかもって
思ったらなんだか心は晴れていきました。
出逢ってくれてありがとう。
地味っ子少女の本性は
地味とは真逆の自分で言うのはなんですが…
美人でモテる私、夢原あなたでした!←
fin.