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第10話

名前。



北さんを体育館の階段で待っていると



??「地味子なんでここにおんねん」

はぁ、君とは今会いたくなかったわ
わたし
わたし
き、北さん待ってるんです…
宮侑
宮侑
はぁ?なんで北さんなん?

そっか。バレー部体育館使うから……
わたし
わたし
あの、あっち行ってもらっても良いですか…?
宮侑
宮侑
なんでなん?
わたし
わたし
貴方目立つからです。
宮侑
宮侑
目立ってもええやろが。
別に地味子とおってもなんもあらへん。
わたし
わたし
いや、私に何かあるんですよ。
貴方のファン中々過激なんで
宮侑
宮侑
ほ〜ん。君意外とお喋りさんなんやな。


あー、ほんとこの人面倒臭いタイプだよな
わたし
わたし
なんでわざわざ絡んでくるんですか
宮侑
宮侑
地味子やから喋る相手欲しいんかとおもてなぁ
わたし
わたし
余計なお世話
宮侑
宮侑
あ?ほんま口だけ達者やなぁ
わたし
わたし
うるさい。あっち行けよ
宮侑
宮侑
(ほんまこいつなんやねん)
わたし
わたし
女と喋りたいなら沢山いるでしょ。
他行って
宮侑
宮侑
なんでお前に指図されなあかんねん
わたし
わたし
あのさ。私あなたって名前があるんだけど
宮侑
宮侑
は?
わたし
わたし
地味子、君、お前の3連コンボ。
あなたって名前があんのよ。
宮侑
宮侑
な、名前で呼ぶ訳ないやろ!
あ!お前俺の事好きなんやろ!!


はぁ?こいつ頭大丈夫かよ
宮侑
宮侑
ほんま女は喧しブタやな〜
俺がお前らみたいな女になびく訳ないやろ
わたし
わたし
女をブタと思ってるお前はオオカミだね。
ブタを汚らしく食べ尽くすオオカミ。

男にとって女は性欲を満たす為の道具。



貪るように食べ尽くして食べ尽くして
仕舞いにはポイッ。

あっ、女も同じだったな。

使ってはポイッ。使ってはポイッ。

私はゴミかよ。
宮侑
宮侑
ッ。汚ぇブタなんざ食べる価値もないわ!
わたし
わたし
そんな事言って男は女を食い物としか見てない。糞オオカミ。
宮侑
宮侑
お前っ
わたし
わたし
あなたって言ってるじゃん。
何度言えば分かるの?


侑くん、そろそろいいでしょ。


君との会話なんの意味もない
宮侑
宮侑
なんやねん……。おもろないわ
北信介
北信介
侑。なにしてんねん。
宮侑
宮侑
きっ、北さん!なんで地味子と一緒におるんですか?!
北信介
北信介
よく見てみぃ。あなたちゃんの手の甲怪我しとるやろ。
その手当てするだけや。
宮侑
宮侑
あっ…


私の手を見る
北信介
北信介
侑、ボール出しとネット頼むわ。
宮侑
宮侑
は、はい。分かりました。
あなた……ほななっ。


侑くんは私の名前を呼んだ
北信介
北信介
はぁ……侑がごめんな。
何もされてないか?
わたし
わたし
いや、何も。



無言で北さんは私の手に包帯を巻いていく




沈黙つら……


北信介
北信介
なぁ。
わたし
わたし
なに?
北信介
北信介
侑なんであなたって呼んだん?
わたし
わたし
あー、しつこく君とかお前とか言ってきたから逆に名前を教え込んだ
北信介
北信介
あなた……
わたし
わたし
は、はい。
北信介
北信介
俺もあなたって呼んでもええ?


北さんは私の顔をじっと見て言った
わたし
わたし
お好きにどうぞ…
北信介
北信介
ありがとぉ



そう言って手当てがいつの間にか終わっていた
わたし
わたし
北さんありがとうございました。
北信介
北信介
その……お礼として、もう一度顔見せてくれへん?



そんな私の顔って珍しいの…かな。

そうよな。みんな可愛いだの美人だの…
それで利用されてたんだもん。
わたし
わたし
いいよ。


そう答えたら、私の前髪をゆっくりと横へ流す


北さんの方に目をやると……
北信介
北信介
ほんまっ…びっくりするほど綺麗やわ…。


その顔はとても純粋でキラキラ目を輝かせていた…
わたし
わたし
ッ……ありがとう。


今まで言われてきた中で1番……

いや、多分初めて嬉しいって素直に思えた。
北信介
北信介
こちらこそ見せてくれてありがとぉ。
部活やる気出たわ。気を付けて帰るんやで


そう言って頭を撫でられ、北さんは体育館の中へ









あれ?触られるの嫌じゃなかった。
あと、震えてもない……


わたし
わたし
北さん…ありがとう。


そう私は呟いていた。






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