無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第87話

これからの



社長は車に乗って帰っていった。



凪
あなた、これで自由だよっ!



凪はここまでして私を……
わたし
わたし
あんた馬鹿だよ…家継がないって言ってたのに。夢があるって話してたのにッ


ギュッと、凪は私を包み込み
凪
あなたの為だったら私なんだって出来る。継ぐこと自体苦じゃないからさ。だからそこはありがとうって言ってよ…ばかっ



私の為に夢を捨て、レールの引かれた道を辿る
凪に申し訳なさが募る


分かってるよ。それでもやっぱり…
わたし
わたし
凪ッ……



喜びより悲しみが勝って涙が頬を伝う
凪
あなた?



私を救い出してくれたのにな。



北信介
北信介
ええんやで、それで。
凪
北さん。
北信介
北信介
あなた、泣きたい時に泣けばええ。
でも、いつかは前向かんと凪ちゃんも悲しんでまうよ…



分かってる。



でも、そんな簡単な事じゃない
わたし
わたし
北さんには分からないッ。
私は前を向けるほどッッ……強くないっ!!
北信介
北信介
あなたッ!!








私は北さんに背を向け走り出した。



いつかは前を向ける。

じゃー、そのいつかっていつなのっ。




親友の将来を潰してまで前を向きたかった訳じゃない


分かってる。分かってる。






わたし
わたし
私はッ……我儘だッッ……



体育館離れの場所。


ただただ木のそばで静かに泣いていて。




「おい。なにしてる。」
わたし
わたし
ッ……



バッと後ろを振り向くと。



全く知らない人

「え。夢原あなた…?」
わたし
わたし
そ…そうですけどっ。今取り込み中なんで後にして


「いや、俺お前に興味なんてないから。」
わたし
わたし
あ、そう。ならあっち行ってよ



ゆっくり体育館の方へ向かっていく変なやつ。




本当に今日はツイてなッ……


目の前に真っ白の綺麗に畳まれたハンカチ
わたし
わたし
えっ…


「使えば。あ、返さなくていいから」


無愛想にそういう彼。



わたし
わたし
はっ?!使わないし。知らない奴のハンカチ使うぐらいならこの洋服で拭いた方がまし。



「なに?潔癖?」


シンプルにイラッとして涙とか引っ込んだ。



わたし
わたし
お前に潔癖とか言われたくねーわ。なに人差し指と親指で摘んで渡してくんの?そのハンカチ汚いんですか?


「は?殺菌剤に付けて1晩置いてるわ。うだうだ言ってねーでさっさと使え!」
わたし
わたし
使わないってば!!あんたのせいで涙とか引っ込んでったわ!


「付き合ってられないわ。面倒くさ。」




彼はそう言ってまた体育館へ戻って行った
わたし
わたし
面倒くさいのはお前だろ。私の出るはずだった涙に謝ってよね。





案外バアアッと言いたい事言ったら気持ちって
冷静になるもんなんだ。






わたし
わたし
馬鹿みたい。北さんと凪に謝らなきゃな…。







▷▶︎▷▶︎NEXT