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第7話

키。🐰
1,674
2018/10/03 12:35
貴方side






朝起きると1番に目に入ってくるグクの整った顔。







向かいあわせで、しかも抱き締められて寝ていたなんて、考えただけで顔が真っ赤になってしまう。







「今日は、会社休もうかな。」







腰も痛いし、今から急いだところで大分遅刻してるし大丈夫だろう。







連絡しようと、スマホに手を伸ばした時、グクにその手を引っ張られた。








JK「おはよ」







「わ、おはよ。」







JK「誰に連絡するの?」







グクも大体休む事は察したようで、誰に連絡をとればいいのかを聞いてくる。







「会社の上司だよ。休むってカトクしとく。」







私が大嫌いな上司に高熱が出たので休みます、と送信した。







JK「ヌナ、ご飯食べよ」







私がカトクを送信したのを見て、グクが私の手を引いてベッドから降りる。







立とうとした瞬間、腰が痛すぎてその場に座り込んでしまった。







グクはそんな私を見てニヤリと笑って







JK「昨日激しくしすぎたね?笑 ごめん、運んでくから許して。」







なんて私を真っ赤にさせる。







うん、と言おうとしたら、グクの手が腰と膝の裏に回ってきてそのままひょいと持ち上げられた。







「えっ、グク重たいでしょ。落としてもいいよ?」←







お姫様抱っこをされている、と理解すれば顔がみるみるうちに赤くなっていく。







でもそれより私は、自分の体重が心配だ。






JK「重たくないよ。ヌナむしろ軽すぎるってば。ちゃんと食べてる?」








なんでそんなにイケメンなのかな。ぽっちゃり体型の私(くっっっそ痩せてますby金姫奈)をそんなふうに言ってくれるグク。







「食べてる食べてる。こんな体型の私に細いって言ってくれたのグクが初めてだよ。」






初めての言葉に反応したグクはキッチンに向かう途中でこっちを向いた。







JK「僕が初めて?なら嬉しいㅋㅋじゃあさ、ヌナが昨日の夜僕とした事は初めて?」







「こら。飼い主をからかわない。」







ほんとはグクが初めてだった、なんて口が裂けても言えない。









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