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第9話

Fischer's
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2019/07/08 10:21
シルクside
今Fischer'sで説教をしてる。
言いたくもないけど俺の妹あなたが自殺しようとした。

ン)ねえあなた。なんで自殺なんかしようとしたの?

あなた)生きるのが辛かったから。

モ)どうして?

あなた)いじめられてたから

マ)なんで言わなかったの

あなた)兄ちゃんに言われるから。

ン)あのねあなたよく聞いて。あなたの学費いくらだと思ってるの?シルクはねあなたのために頑張って働いてんだよ。親いないでしょ?
シルクは大学中退してあなたには大学まで行かせるって言って頑張ってるんだよ。

モ)あなた知ってる?シルクお前のために俺に借金してるんだ。知らないでしょ?

シ)お前なぁ。みんなに恩返ししたいとか思わないわけ?

あなた)‪w‪w‪w知らんよ

シ)は?ふざけんな。もういい出てけ。

あなた)言われなくても出てくしこんな家

マ)良いのかシルク?あなた死ぬぞ?

シ)知らん。
一週間後

警)あなたさんのお兄さんですか?
あなたさんは自殺しました。
こちらが遺留品です。
シ)はい。ありがとうございます。

そこには7枚の手紙が入っていた
シルクへ
今までありがとうね。
いじめにはもう耐えられません。
ホントにごめんね。
最後は笑ってくれた方が良かったかな
でも怒ってくれてありがとう。
借金のことも大学のことも知ってたよ。
迷惑かけてごめんね。
体には気をつけて私みたいならないように楽しんで。
大好き。
あなた
他のメンバー分にも。所々濡れてインクが滲んでる多分泣いた後だろう。
あの時俺が何してもあなたを助けることはできなかった。
止めたかったけどそれがあなたのためになるか分からない。止めたところであいつはまた自分を苦しめようとする。
あなたにとっては良かったのかな。

自分なりに頑張ってきたつもりだったけどあなたを守ることは出来なかった。それが何より悔しかった。
その後Fischer'sは3ヶ月活動休止した。
戻ってきたらあなたの事を言うつもりだった。
みんなおかえりって言ってくれて少し楽になった。
あれから3年。今日はFischer's結成9年目の日
1人の女の人が花束とケーキを持ってきた。
誰も頼んでなくて差出人を見たらあなたの名前が書いてあった。
女の人が3年前あなたがボロボロになりながら買いに来た事を話してくれた。
我ながらいい妹を持ったと思う。
あなたありがとう。

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