第3話

いい親友
29
2019/07/25 02:24
奏真「はぁはぁ…………まに、あった」





僕「うん」




結局、バスに乗って行く方が遅くなるかもという奏真の意見をきいて、走って来た





あと、5分遅かったらアウトだった。



僕「今回は奏真の意見きいて正解だったね」



奏真「お、おう!だけどよ、お前だけ自転車はおかしいだろ」



僕「僕は走るのが苦手なの」



奏真「もー。卑怯だぞ!」



僕「しるか」



奏真「だいたいな、お前がボケてるからだろ」


僕「意味わかんない。僕が悪いんじゃないくて時計が悪いんだよ」






池下いけした楓斗ふうと「ほらほら、2人とも席つかないとホームルーム始まっちゃうよ」





楓斗がクラスの中心グループみたいなところから外れて話しかけてきた。





僕「おはよう。楓斗」


楓斗「おはよう。りおちゃん」


僕「ちゃん呼び嫌だって前も言ったじゃん」


楓斗「あれ?そうだっけ?まぁそんなことより席ついて」


僕「話しそらされた」



奏真「なんで、ふたりで盛り上がってんだよ」




僕「盛り上がってないし」






───ガラガラガラ


と教室の前のドアがあいた。




風見がざみ莉胡りこ先生「は〜い。みなさん席についてくださーい」




風見先生の高くてとおる声が教室に響く。




僕も含めてみんなが話すのをやめて席へと戻る。




風見先生「おはようございます。明日から夏休みになります。今日は昨日と同様、夏休み前の三者面談があるため午前授業となります。この後、生徒集会があるので速やかに移動しましょう。」





ホームルームは終わり、みんな体育館へとぞろぞろと向かう。




こういうとき、だいたい行動が早いのはクラスの中心グループだ。



僕はああいうキャピキャピしてたり、まさに高校生活enjoyしてます!っていうグループに入るような勇気はない。


というかむいていない。
どちらかというと、楓斗や奏真はああいうグループにいても違和感はないだろう。



実際、楓斗は女子に人気ある天然王子様キャラだから、僕なんかと一緒にある方が違和感ある。



奏真は、明るい性格してるから絶対的に馴染めるだろう。ていうか馴染んでる。





それに比べて僕は………












楓斗「りお?早く行こうよ」



奏真「遅刻するぞー」




僕「あ、あぁ。うん。行こう」












僕はいい親友を持ったな




これも1つの青春なのかもしれない。


そう思う






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筆者
筆者です。


永遠の海の方では一話一話が短くなっています。



ご了承ください。


m(*_ _)m






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(~'ω' )~ユラユラァ-

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