第278話
11時10分
岩橋と岸を追いに、
手下が総出している中、
私は連絡を取っていた。

ねぇ、どういうこと?

分からないッ!

朝見に行った時にはもう居なくて…

GPSはイタリアの中で動いてたから、
イタリア内には居ると思ってたの!

それが、まさか日本に居るなんて…

…………

私も今、日本に向かってる

…………

………蘭…?

あのさ、まさかとは思うけど、
分かっててこんなミスしてないよね?

…どういうこと?

楓がこのタイミングで、そんな
ミスを犯すとは思えないんだけど

……まだ疑ってる…?

…………

……まぁ怪しいと…

疑わざるを得ないでしょ…

こっちだって疑いたくはないよ?

でも、最近の楓、変だから…

………悪いね

……迷惑かけてんのは分かってるけど…

…………

日本で会おう

うん
結局、楓が何を考えてるのかは、
未だ分からないまま、
連絡は途絶えた。

さて……平野には連絡した方が
いいのかな…
予定では、もう後1〜2分もすれば、
この屋敷に着くだろう…
あの3人は、無事山を下れているだろうが、
正直、そのまま黙ってないはずだから…
きっと、戻ってくる…
戻ってきたら、捕まるのは当たり前。
そんなのを、
わざわざ知らせる必要はあるのだろうか?
犯人が帰ってきたことを伝えるのは、
まぁいいとして、
どこまで私が言うべきなのか…
おかえりなさいませ!永瀬様!
その声がして、
私は咄嗟に木の上へ逃げた。
ただいま
随分と騒がしいみたいだけど、
どうしたのかしら?
…………
捉えていた、
岩橋と岸が逃げ出したようで…
それを追っていた為かと…
はぁ?
監視カメラはどうしたのよ?
何の為に監視カメラを付けてると
思ってんの!?
それが…監視カメラが故障したようで、映らなくなってしまい…
はぁ……使えないわね…
お茶を用意して頂戴
はい、かしこまりました
私は、その会話にどこか違和感を感じていた。
が、その違和感が何かと聞かれたら、
それは分からなくて……
ただ、何か引っかかっていた。
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