第193話

193話 聞いてたこと
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2020/08/18 06:37



午後8時


晩御飯を食べ終わった私達は、

公園に来ていた。




永瀬  You
永瀬 You
わざわざ公園まで来させてごめんね
紫耀
紫耀
いや、聞かれたらまずいことは、
色々とあるでしょ
永瀬  You
永瀬 You
…‪………まぁそうかも…
永瀬  You
永瀬 You
で、聞きたいことは?
紫耀
紫耀
あなたのお母さんって生きてるの…?
永瀬  You
永瀬 You
…………


昨日の夜、ずっと考えてた。



どうやって誤魔化そうか…











でも、どうしても思いつかなかった。




あの話を全て聞かれた以上、

もはやこれを誤魔化すのは、

もう不可能であった。





だからもう、全て言うことにした。



永瀬  You
永瀬 You
うん…生きてるみたい
永瀬  You
永瀬 You
死んだ監督のフリをしてた…
永瀬  You
永瀬 You
だから、私が正体を見破ろうとしたら、殺されかけた…
紫耀
紫耀
えっ…?どういうこと…?
紫耀
紫耀
死んだはずのお母さんが?
死んだ監督のフリ?
永瀬  You
永瀬 You
うん。監督も殺したんだって
永瀬  You
永瀬 You
私に、犯人を教えたから
紫耀
紫耀
ちょっと……ちょっと待って…



これでもし、紫耀が離れていってしまうなら、

それは仕方ないだろう。



ここまでバレてるのに、

隠し事してる方が、辛い。





紫耀
紫耀
よし、OK…次行こ
永瀬  You
永瀬 You
うん
紫耀
紫耀
あなたのお母さんは、
あなたのことを殺そうとしてるの?
永瀬  You
永瀬 You
うん
紫耀
紫耀
何で?自分の娘でしょ?
永瀬  You
永瀬 You
私も、よく分からないの
永瀬  You
永瀬 You
でも、私のことが嫌いなんだって
永瀬  You
永瀬 You
それに犯人の正体を知っちゃったから
永瀬  You
永瀬 You
お母さんは、
何が何でも生きるんだって
紫耀
紫耀
いや…おかしいでしょ…
紫耀
紫耀
だって1回死んだんでしょ!?
紫耀
紫耀
何で………えっ?待って…
紫耀
紫耀
何で生きてるの…?
永瀬  You
永瀬 You
それが…分からなくて…
永瀬  You
永瀬 You
あの時、私達は確かに死んだお母さんを見た…
永瀬  You
永瀬 You
じっと動かなくなって、
冷たくなってる手…
永瀬  You
永瀬 You
どんだけ声をかけても起きなくて…
永瀬  You
永瀬 You
そのまま、救急車でどこかに
連れていかれた…
紫耀
紫耀
ごめん…何か余計なこと言った…
永瀬  You
永瀬 You
いや、大丈夫…
永瀬  You
永瀬 You
ただ…あの時、
確かにお母さんは死んでた…
永瀬  You
永瀬 You
でも生きてる……
紫耀
紫耀
そっか…
紫耀
紫耀
じゃあ、1番聞きたかったんだけどさ…
永瀬  You
永瀬 You
うん
紫耀
紫耀
…………
永瀬  You
永瀬 You
言いづらい?
紫耀
紫耀
………いや…なんていうか…
紫耀
紫耀
聞き間違いかもしれないし…
永瀬  You
永瀬 You
なら、聞きたいこと
私が当ててあげよっか?
紫耀
紫耀
…………



紫耀が聞きたいこと…


それは私にも分かっていた。




私も、1番言いづらいのだ。





永瀬  You
永瀬 You
どうせ死ぬ…ってやつでしょ?
紫耀
紫耀
………うん…
永瀬  You
永瀬 You
そっか…やっぱり聞いてたんだ…‪
永瀬  You
永瀬 You
いや、そりゃあそうだよね‪w
紫耀
紫耀
ごめん…
永瀬  You
永瀬 You
ううん、こっちこそごめん…
永瀬  You
永瀬 You
うん、そうだよね…
永瀬  You
永瀬 You
話すよ。ちゃんと話すから



私の目には涙が溜まっていた。



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