第147話
147話 新たなステージ
その後、私は他の5人にも顔を出した。
すると…
と言われた。
その瞬間、隣にいたおにぃの顔も曇ったから、
あぁ…おにぃは、
やっぱり何かを隠してるんだな…
と悟ったが、あえて知ってるフリをした。
正直、何があったのか、
聞こうと思えば、聞ける。
けど、聞いていいのか分からなかった。
今、現時点で仮説をたてるとしたら、
旅行中(昨日の夜)に蘭さんに何かをされ、
私は気を失った。
そして、このシェアハウスまで、
送ってくれたのも、
恐らくは蘭さんで、間違いないだろう。
だとしたら、結局蘭さんは、
何がしたかったのか…?
何が目的で、こんなことしたのか?
気を失った私を、なぜ殺さなかったのか?
そして、おにぃが…………
いや、おにぃ達6人が、
口を揃えて言わないのは、そのこと。
私が気を失ってから、
ここに着くまでの、一晩。
私は、知ってるフリをして、
皆と話した。
翌日
まぁ、おにぃの記憶は戻り、
私の最初の目的も果たされた今、
復帰しない訳にもいかない。
でもそうなると、女優の件もだ…
まぁ、1度決めたことだし、
無責任なことは出来ない…
そして私達は、また新たなステージへと降り立つ。
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