あれから、早2週間。
しばらくやってなかった、
マネージャーの仕事も、
最初は大変だったものの、
日を追うごとに、感覚を取り戻し、
2週間もすれば、元通りだった。
変わったことは、
私とおにぃの間に、隠し事が出来たこと。
前から無かった訳では無いが、
ここまで重大なことではない。
まぁ、おにぃが何を隠してるのか分からないから、
なんとも言えないが。
そんな中、学校も始まり、
あと2ヶ月もすれば、私達は高3になる。
相変わらず、女友達なんて出来ないが、
おにぃ達が居るから、もうどうでも良かった。
2月3日。月曜日。
また新しい1週間が始まった、
節分の日だった。
私の携帯に、1本の電話がくる。
プルルルル プルルルル プルルルル
そして、私はおにぃ達6人に、
この事を伝えて、
学校終わり、すぐにスタジオに向かった。
午後5時
スタジオにつくと、
監督は既に待っていた。
そして、監督がスタジオを出た数分後、
私もスタジオを出て、
おにぃの所に向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!