次の日
私は既に学校を出て、
待ち合わせ場所に向かっていた。
午後5時
私はあのスタジオについた。
見える場所に監督は居なかった。
そしてスタジオをウロウロし始めて、
数分後…
監督が来た。
まだ、監督が犯人という可能性もあるから、
私は、常に一定間隔を開けていた。
そして私は、その原作を、
大事に鞄の中にしまって、
スタジオを出た。
他にも、監督に聞きたいことは何個かあった。
何でうちの場所を知っていたのか?
とか、
何故犯人に、人を殺した理由を聞かなかったのか
とか、あの監督には何かと謎があった。
だけど、1つ質問をしただけで、
答えてはくれたけど、
聞くなという雰囲気を出していたから、
これ以上は聞けなかった。
まぁ、そのうちでいい。
それよりも、誰が犯人なのか…だ。
やっと分かる。
これで全てが終わる。
私は、廃墟ビルに戻ってから、
犯人を見ることにした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!