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第70話

70話 矛盾
どんどん進んでいく撮影は、

気づけば、そのシーンが終わっていて、

私は顔を上げようとした。




すると…





廉
あなた、今は見ない方がええで…



そう言って、前に居たおにぃから、

目を塞がれた。









永瀬  You
永瀬 You
おにぃ…ここ出よう?
永瀬  You
永瀬 You
もう気分悪い…
廉
そうやな…ちょっと言ってくるわ



そう言って、私はまた顔を伏せた。





















廉side


俺は、近くに居たスタッフさんに、

1回退室すると伝えた。




あなたが気分を悪くするのは、当たり前だ。


そのセットは、

丁度首吊りのセットだったし、

あなたが見たらどうなるか…



だから、俺は少し心配だったんだ。



感情移入も何も、俺達の過去そのものだし、

あなたの場合、少し思い出すと、

どんどん悪い方向に、思い出してくし…








きっと今このスタジオから出るのは、

絶対に正解だろう。











そして、あなたと俺は楽屋に戻った。













楽屋


廉
大丈夫か?あなた
永瀬  You
永瀬 You
ねぇ、あの日って暑かったよね…?
廉
えっ…?
廉
あ、暑かったはずだけど…
永瀬  You
永瀬 You
なら、窓開けて寝てたよね…?
廉
そういえば、そうやったな…
永瀬  You
永瀬 You
でも、あの日の朝って、
窓閉まってたじゃん…




あの朝を、鮮明に思い出した時、

当たり前のように、窓は閉まっていた。




私達双子も、今までは

それに疑問を持たなかった。




でも、あの前の日の夜、

一晩中クーラーを付けていたら、

寒くなりすぎてしまうからと言って、

窓を開けて寝たんだ。




ということは、やはり犯人は、

窓から入って、窓から出ている。







でも、犯人は誰なの?



それが、どうしても分からない…
















永瀬  You
永瀬 You
もっと、もっと犯人が分かるような、
手がかりがあれば…
廉
あなた…
永瀬  You
永瀬 You
何で分からないんだろう…!
永瀬  You
永瀬 You
その犯人のせいで、私達こんな思いしなきゃいけなくなって、意味分かんない!
永瀬  You
永瀬 You
なんの為に、私達の親を殺したの!?
永瀬  You
永瀬 You
お母さんだって自殺だけど、お父さんが死ななきゃ、自殺なんかしなかったのに!
廉
あなた!落ち着けって!
廉
だから考えるなって言ったやろ!
永瀬  You
永瀬 You
でも考えなきゃいけないことでしょ!?



コンコン




スタッフ
撮影終わったんですけど、
何か迎えの車が来ていますよ?
永瀬  You
永瀬 You
えっ、あっすみません!
永瀬  You
永瀬 You
今行きます




そのまま私達は、

無言のままシェアハウスに帰った。