第265話
翌日
具合の悪さ絶好調のあなたは、
ついに熱を出した。

(もう辛い…死にたい…)
熱によって、
更にネガティブ思考になったあなたは、
もうそれしか考えていなかった。
あなた様、お粥でございます
少しでいいので、お食べ下さい

プイッ
私は、反対方向を向いた。
食欲なんて、ある訳ないだろう。
それ以前に、今食べたら間違いなく吐くわ。
お腹の中に、何も無い今でさえ、
胃酸すらも吐きそうだというのに…

(あぁ…辛い……)
コロナだコロナ。
私はコロナだから、1人隔離しといてくれ。
放っておいてくれ。

(あぁ……死にたい……………)
その頃……

あなたから、連絡があった……

は!?何て!?

それが電話で……

電…話…?

……てことは、隠し持ってんの、
バレたんじゃ…

それもそうなんだけど…

内容が……

……?

“助けて”って一言だけで…

あとは、名前呼んでただけで…

…………どう思う?

…………

あなたが…隠していたものをバラすのも承知の上で、電話をしてくるなんて………

しかも、電話で……
自分の声に出して言ったんなら……

それは…………

…………

あなた…もしくはあなた達の中で、
何かよっぽど大きな事があった時…

でも、東雲からの連絡が無いのを考えると、向こうの5人の表面的な出来事では無いやろうし…

となると、残るのは1つや……

あなたが、何か悩んでいる

…………

この状況で悩むこと…

そんなの思い浮かぶのは
1つしかないやろ

…………

…………

分かってるやろ?

……自殺…

……まぁ、そうなるやろな
廉side
今、分かってるように、
紫耀に話をしたけれど、
自分でも、何が何だかよく分かっていない。
あなたが……自殺を考えてる……
俺が考える限り、
そうとしか思えない………
けれど…
……………
どうして自分が、今こんなにも冷静なのか、
自分でも意味が分からない。

行く…?

?

軽井沢…

はぁ!?!?
俺よりも、紫耀の方が、
よっぽどあなたを
心配しているようだった。
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