咄嗟に嘘をついてしまったけど、
やっぱり寝言が変だ。
海関連じゃない気がする…
もしろ、やっぱりあの監禁されてた時の方が…
まぁ、俺はその海のことは、
よく知らないから、
監禁の方に聞こえるだけかもしれないけど、
どうなんだろう…?
いっつもあんな感じなのかな…?
まぁ、廉には聞かせられないけど…
そんな中…
絶対大丈夫じゃない。
その場に居た、
3人が思ったことだった。
でも、仕事には行かなきゃいけないわけで、
流石に風邪を引いてるあなたを、
連れていく訳にもいかず…
そう聞くしか無かった。
一方のあなたもあなたで、
こうしなきゃいけないと、
分かっていた。
本当は行って欲しくない。
傍にいてほしい。
そう思っていても、
言えないのが現実。
“行ってきていいよ”
“大丈夫”
それしか言えないことを、
あなたも、あなたなりに理解していた。
これが精一杯。
立ってるのも、その数分が限界だった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。