あなたside
玄樹達が何かやっている…って、
この事だったのか…
というかそもそも、
この2人がここに来た本当の理由は、
きっとこれなのだろう…
初めから、蘭さんを信用せずに、
自分達だけで抜け出す方法を探しに、
わざわざここまで来た。
だから、2人がここに来た日、
外がザワ付いた。
きっと2人は、あの時、
何分引き付けられるのか、
確かめていたのだろう…
囮になる為にここに来た……
そう考えたら、やはり自分を責める他無かった。
誰も、やりたくてやってる訳じゃない。
言いたくて、言ってる訳じゃない。
それでも、そうするしか、
今は道がないのだ。
結局、玄樹と岸くんが出ていった後、
本当に見張りはそっちに行ったようで、
3人は山を下れた。
舗装されている道ではなく、
山道を下った3人は、犯人と会うことは無く、
行き違いで、犯人は御屋敷に着いたようだった。
山を下ったあなたは、
またその場に崩れ落ちた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。