⚠ちょっと番外編みたいなの入ります。
(一応見といてくれると嬉しいです!)
蘭side
本当にまずい。
私達の組織が崩れてきている。
あの人に支配される…
そんなの事があってはならないのだ。
お父さんは何をしてるんだ?
あの人に何も言わないつもり?
現当主のお父さんは、
器が広いことで有名だ。
が、それと、厳しさについては別の話だ。
確かに、日本にいる間は、
あの人の事は全て、私が任されている。
もう7年、あの人の傍に居るが、
あの人は本当に怖い。
あの人は、洗脳してくる…
私自身も、その洗脳が解けたのは、
ここ最近のことだ…
それから思い出した。
お父さんが、あの人に出した条件は、
・あなたちゃんを殺さないこと
・廉くんを殺さないこと
その2つだということに。
その為に、私はあの子を守っている。
それに……
私は、そんなことを考えながら、
アジトまで戻った。
これは、私の双子の“ような”、
『友達』である。
楓といって、
生まれてすぐに両親から捨てられたらしい。
それを、お父さんが拾ってきて、
私と一緒に育てた。
年齢は私と同じだ。
名前は分からなかった為、
お父さんがつけた。
蘭といい、楓といい、
お父さんは秋の花が好きらしい。
私のお母さんは、私が生まれるのと引き換えに、
亡くなった。
お父さんは、1人よりは良いだろう、
という考えで、楓を拾ったらしい。
まぁ、良かった………のかもしれない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。