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第190話

190話 楓の存在



その日、私は夢を見た。











10歳になった時のことだ。







運動神経が突出した私と、

頭の良さが突出した楓。




ある程度の勉強しか出来ない私と、

ある程度の運動しか出来ない楓。





私達は真反対だった。




でも、それを補うように、

私達2人は一緒に居る。












私達は、一心同体なのだ。














その頃から、少しづつ仕事の方に、

顔を出していた。





運動の出来る私は、実際に外に出て。



勉強の出来る楓は、アジトの中で。






それぞれ、別のことを教わった。






私達2人は、大人の中に混じっても劣らなかった。













でもどこか……足りなかった。















本格的に私達が動き出したのは、

高校に入学してから。




私は、任務を行う係。

楓は、それを誘導する係。











それを、集団に混じって行っていた。












それでもやっぱり、思うとおりじゃなくて…











最終的には、私達は2人で戦っていた。






楓は外には出ない。


戦うには弱いから。






でも、アジトの中に居れば最強だ。




パソコン1台で、何でもできる。










私を誘導して、

必ず任務を完了させてくれる。




私がパッと一言言えば、

監視カメラでも、盗聴器でも、

何でも切る事が出来る。






楓は、とっても有能な人材なのだ。













楓は、この組織の一員として、

基本的には、外に出ない。




顔がバレたらまずいからだ。




1度、この組織内の、

機械操作の顔がバレ、

暗殺された事があったらしい。




だから、楓の存在は

このアジト以外の人間に

バレてはいけないのだ。






でも、それでも楓は、

“いいじゃん”

と、笑いながら言う。







楓  (かえで)
楓 (かえで)
どうせ私には、
ちゃんとした戸籍が無いんだもん
楓  (かえで)
楓 (かえで)
あの時“お父さん”に拾われてなかったら、そのまま死んでたんだし
楓  (かえで)
楓 (かえで)
本当の名前も分からない、
誕生日も分からない…
楓  (かえで)
楓 (かえで)
私は捨てられた子だよ?‪w




こうやって言う。





そんな楓に、

なんて声をかければいいのか、

今の私には分からなかった。