はい、こんばんは。
永瀬廉です。
屋敷内走り回って、部屋内確認して、
あなたを探し回っていますが、
全く見つかりません!
何なら、人が全く居ません。
え?どゆこと?
俺らは、少し嫌な予感がしていた。
その頃………
蘭side
ずっと全速力で走っている為、
あなたちゃんは、相当疲れていた。
それに、こんだけ走り回っているにも関わらず、
6人の誰一人とも会わない。
そう思うしかなかった。
でも待て、どうして人が少ないんだ?
私達を追ってきているのは、3人。
私達2人に対して、追いが3人なんて、
有り得ない。
私達の組織は、強いか弱いかはさておき、
無駄に人は居るんだ。
追いは必然と人が多くなるはず……
私の知らないところで、何かが起きている。
私は、佐々木 琴未としても、
結構位の高い位置にはいた。
私に情報が回らないわけが無い。
その情報が私に回っていない……
即ち、私「東雲 蘭」が、
この屋敷に潜入していることは、
“バレていた”
ということになる。
何だかよく分からないまま、
私は蘭さんに送り出され、
少し振り向くと、蘭さんは3人の男性相手に、
戦っていた。
私は、そのまま走って6人を探しに行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!