第290話

290話 逃げてちゃダメ
4,217
2020/11/01 11:58



はい、こんばんは。


永瀬廉です。






屋敷内走り回って、部屋内確認して、

あなたを探し回っていますが、

全く見つかりません!






何なら、人が全く居ません。











え?どゆこと?








海人
海人
あっ、廉!
廉
お、海人やん
廉
あなた居たか?
海人
海人
いや、全然
海人
海人
あなたが居るはずの部屋は、特にしっかり見てきたけど、居なかったし…
海人
海人
でも冷房がついてたから、
さっきまで居たはずなんだけどな〜…
廉
俺らの侵入で、違う所に移されたか?
海人
海人
う〜ん…どうだろう…
廉
まぁ、それはそうとして、
ここってこんなに人少ないんか?
海人
海人
いや、もっと居るはずだけど…
海人
海人
俺らが使ってた場所だけでも、見張りが3人、使用人さんが4人居たから…
廉
1人も見かけなかったで?
海人
海人
ね!俺も誰にも会わなかった
廉
これが普通?
海人
海人
………いーや、違うね




俺らは、少し嫌な予感がしていた。

































その頃………



永瀬  You
永瀬 You
ハァハァ…
永瀬  You
永瀬 You
すみませんッ、体力無くて…!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
十分よ



蘭side


ずっと全速力で走っている為、

あなたちゃんは、相当疲れていた。





東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
(会わないな……)



それに、こんだけ走り回っているにも関わらず、

6人の誰一人とも会わない。





東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
(まさか捕まったんじゃ……)



そう思うしかなかった。






















でも待て、どうして人が少ないんだ?








私達を追ってきているのは、3人。





私達2人に対して、追いが3人なんて、

有り得ない。




私達の組織は、強いか弱いかはさておき、

無駄に人は居るんだ。




追いは必然と人が多くなるはず……















東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
(何か変だ…)



私の知らないところで、何かが起きている。








私は、佐々木 琴未としても、

結構位の高い位置にはいた。




私に情報が回らないわけが無い。





その情報が私に回っていない……










即ち、私「東雲 蘭」が、

この屋敷に潜入していることは、

“バレていた”

ということになる。









東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
あなたちゃん
永瀬  You
永瀬 You
はいッ?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
あなたちゃんのこと、
信用していいよね?
永瀬  You
永瀬 You
えっ…?あ、はい!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
なら言うけど、多分私が潜入してたことは、もう大分前からバレてたのかもしれない
永瀬  You
永瀬 You
えっ!?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
今、ここに居る人数がやけに少ないの
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
多分屋敷内には、
ほとんど人が居ないはず
永瀬  You
永瀬 You
あっ…確かに人と会いませんでした…
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
でしょ?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
その情報が、
私には一切回ってこなかった
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
きっとあの人は、
私が潜入してることに気づいてる
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
で、今人が少ないのを考えると…
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
きっともうすぐ、本物が帰ってくる
永瀬  You
永瀬 You
ッ……
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
で、私の友達がもう少ししたら、
ここに着く
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
だから………倒そうか、全員
永瀬  You
永瀬 You
……………はい?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
ざっと計算して、
今ここに居るのは、50人弱
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
もしかしたら、もっと少ないかも
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
それなら、私とその友達で倒せるから
永瀬  You
永瀬 You
え、えっ…と…?え?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
全部終わらせたいんでしょ?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
やっぱ逃げてるだけじゃダメじゃん
永瀬  You
永瀬 You
えっ…と、はい…!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
倒すのは私達に任してくれちゃっていいからさ、あなたちゃんは6人と合流して
永瀬  You
永瀬 You
わ、分かりました!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
じゃあ、また後でね
永瀬  You
永瀬 You
はい!



何だかよく分からないまま、

私は蘭さんに送り出され、

少し振り向くと、蘭さんは3人の男性相手に、

戦っていた。









私は、そのまま走って6人を探しに行った。





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