第49話
49話 嫌い
次の日…
昨日、家に帰ってから、
また色々考えたものの、
答えは出なかった。
そんな中、相変わらずトレンドから、
私の名前は消えない。
そして今、私は学校に居る。
なぜなのだろうか…
数名の陽キャ女子に囲まれている。
おにぃは?
と思い、隣を見ても、
席には居ない。
そういえば、さっき、
“ジャニーさんから連絡きた”
とか言って、出てったっけ?
と聞いたところで、
まぁ大体、察しはつく。
咄嗟につっこんでしまった。
のは、まぁいいとして、
さてこの状況どうするか…
おにぃが戻ってくるまで、
何とかここで粘るか…
どうせこの女子達も、
おにぃが来たら、逃げるだろうから…
なんで分かるのかって?
いっつもこの女子達、
おにぃや、紫耀…
キンプリのメンバーに、ぶりっ子として、
絡んでるから。
こういうぶりっ子には、
必ず裏がある。
そして私は、こういうぶりっ子が、
1番苦手で、嫌いだ。
遠回しに、ぶりっ子は嫌いだと言う。
おにぃ達も、ぶりっ子は嫌いだ。
特に、おにぃはきっと。
その女達は、明らかにイライラしてるようで、
まるで鬼…
いや、般若の形相だ。
思いっきり、手をグーにして、
振りかぶってくる。
殴られる…!