第137話

137話 脳裏をよぎるのは
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2020/09/19 07:50



その頃、空気がまずかったのは、

5人だけじゃなかった。




永瀬  You
永瀬 You
何…これ…




私が温泉に入り、

最初に目にしたのは、

謎の女性の死体だった。





永瀬  You
永瀬 You
さっきは普通だったのに…



その死体は、1人では無く、

5人ほど…



その全ては女性であり、

1部白骨化しているのもあった。












これが何を示しているのか…






今の私には、それが分かっていた。














“死”だ。


















そして尚且つ、私はメンタル的にも、

死にかけていた。





死体…






7年前にも見たこの景色。






脳裏をよぎるのは、

血まみれになった父親と、

冷たくなった母親。






そして、それ全ては、

自分の母親が起こした出来事…















謎の頭痛に、目眩がしてくる。




吐き気で、気持ち悪くなり、

私はその場にしゃがみ込む。





































死ぬのかな…






そう思ったのを最後、

私の視界は暗転した。




































その頃、5人と蘭の間では、

沈黙が起きていた。







玄樹side




しらばっくれてるのは分かってたし、

この代理マネージャーが、

あなたに何かしようとしてることも、

重々分かっていた。




でも、証拠がない。



監視カメラのことだけじゃ、

あまりにも弱すぎる。




行動をしない場合は、

証拠なんか無くたって別にいいが、

行動に移す場合、話は別だ。




証拠も無しに責めて、もし違った時、

責任を負わなきゃいけなくなる。








そんな、どうにも出来ない時間が続いた。






実際は10分にも満たない時間だが、

その時は、やけに長く感じた。






空気が不味いせいか…


あの代理マネージャーの、

余裕そうな表情にイラついていたからか…


















そんな時だった。






海人
海人
廉ッ!!今すぐ女湯向かって!!
King&Prince
King&Prince
!?




海人が勢いよくやってきたと思ったら、

そんなとんでもないことを言ったのだった。





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