第207話
207話 驚いたのは
すぐ隣に居たあなたは、
凄くボーッとしていて、
目は開いているが、反応は全く無い。
何を考えているのか、全然よく分からない。
そんな返事を返された。
挙動不審…?っていうのかな?
いや、動いてないし違うか…
でも、明らかに会話が成立してない。
いつものあなたとは、
天地の差がある。
ゴンッ
勢いよく机に頭を置いて、
苦しそうにしていた。
それから、何故か紫耀の部屋に行き、
あなたが寝るまで、
俺は見守っていた。
俺は、バカだから、
あなたが考えてることは、
よく分からないけど、
こうやって頼られるのは嬉しいな…
と思った。
そうなると、やっぱり廉が羨ましい。
いつも、頼られてるのかと思うと、
特別羨ましく見える。
…………と一瞬思ったけど、
何がとは、分からないけど、
何か違う気がする。
廉が、頼られてない訳じゃないと思うけど、
何か違うな〜…って。
その何かが明確では無いけど、
あなたと廉は、何か違う…?
俺は何となく、考えるのを辞めた。
その頃……
紫耀が仕事を終え、
シェアハウスに帰ろうとしていた。
が…
ガチャ
ノック無しで、急に人が楽屋に入ってきて、
とても驚いていた。
さて、紫耀は、
何に驚いていたのだろうか…?
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